インターコンチネンタル香港の「NOBU」に4月2日、新しいヘッドシェフが就任し、これに合わせメニューを刷新し、ランチメニュー「Shunshoku」とハッピーアワー「TANOSHI Hour」も始めた。
日本人の料理人として世界的に知られる数少ないセレブシェフ、松久信幸さんがオーナーシェフを務める「NOBU」。スタイリッシュで活気のある空間で、和食だけでなく、さまざまな国の料理を日本食に取り入れた「NOBUフード」と呼ばれるメニューを提供することで世界的に人気を集め、世界で41店舗を展開している。
今回香港店のヘッドシェフ就任したリース・カッターモールさんはインターナショナルなNOBUらしくニュージーランド出身で、ロンドンのNOBUで11年修業を積み、直近ではロンドンのバークリー店でヘッドシェフを務めた経験の持ち主。「味、雰囲気、そして全てがよどみないことに心を奪われた」と、初めてNOBUを訪れた日のことを振り返る。西洋料理のシェフを辞め、NOBUで日本食の修業を始めて8年が過ぎ、アジアでの勤務が初めてとなるリースさんは「アジア料理や日本食が大好きなので、新しい食材を学び試すのが楽しみ」と話す。
リースさんが腕を振るうお薦めメニューに加わった「Spicy Tuna Tostadas」はメキシコを訪れた際に味わったトウモロコシで作るトルティーヤの上にマグロをクリーミーなコチジャンソース、コリアンダー、ライムと混ぜて載せたタコスのような品。「日本食と南米料理を見事に組み合わせるノブさんにインスパイアされて」と南米ペルーで海外への一歩を踏み出した師匠から影響を受けたと、誕生の経緯を話す。「Wood-oven Roasted Cabbage Steak with Truffle」は香港でよく使われる小さめの白菜を日本酒、バター、トリュフオイル、糸からし、ビートルートの細切りを一緒にオーブンで焼いたもの。独特の甘みを持ったこの白菜を市場で見つけ、それを生かしたメニューだという。最後にテーブルで黒トリュフを削ってもらい食べるスタイルだ。これらリースさん創作のメニューは香港店限定。
「Shunshoku」ランチメニューはスターター、メイン、デザートの3コースランチ。「NOBU」ではかねて「BENTO BOX」や豪華なセットランチ、丼物など多様なランチメニューがあったが、今回の「Shunshoku」が加わることで、より多くのニーズに応える。スターターにはハラペーニョを添えたカンパチの刺し身、トマトとアボカドのセビーチェ、サーモンのニュースタイル刺し身などの6種類から選べる。メインは天ぷら盛り合わせ、チリアンシーバス(メロ)のしそサルサソース、 鱈の西京焼きなどの6種類から、デザートは大豆のパンナコッタ、サントリーウィスキーのアイスカプチーノ、チョコレート弁当の3種類から選べて368香港ドル。
毎夜18時~20時の「TANOSHI Hour」ではオリジナルワサビを漬け込んだラムから作る「Matsuei sour」やNOBUの自社焼酎で作るカクテルなどのほか、グラスワインや日本のビール各種を68香港ドルで提供する。「TANOSHI Hour」限定のおつまみも用意し、同ホテルが誇るハーバービューと共に楽しめる。