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香港のシティスーパーがフードコート刷新 人気のグローサラント業態導入で、山形牛握りも

リニューアルをしてグローサラント形態になったシティースーパーのフードコート

リニューアルをしてグローサラント形態になったシティースーパーのフードコート

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 数カ月にわたり改装工事を行っていた銅羅湾・時代廣場にある「シティスーパー(city’super)」が工事の第1段階を終え、8月16日、フードコートを物販と外食を融合させた新コンセプトの「Amazing Food Hall」としてリニューアルオープンした。

A5グレードの山形牛のすき焼きセット

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 「Amazing Food Hall」で取り入れた「グローサラント」と呼ばれる業態はアメリカ発祥のもので、食料雑貨や日用品を意味する「grocery(グロッサリー)」と「restaurant(レストラン)」を組み合わせた造語。スーパーで販売されている食材をその場で調理し、レストラン並みの食事を提供する。利用客にとってはフードコートの気軽さと値段の手頃さで本格的な料理が楽しめるほか、スーパーに陳列された気になる食材を試す機会でもあり、新しい調理法を学び、家で再現することを可能にするなどのメリットがあり、人気を呼んでいる。

 同店は1996年、「世界中から取りそろえた高品質な商品を豊富な品ぞろえで提供する」を理念に掲げ、時代廣場に1号店をオープンした。今回、企業理念を新しい形で実現するため、日本の外食企業である「きちりホールディングス」と業務提携し、店舗設計や運営ノウハウの提供を受け、ワンストップで「買って食べる」と「食べて買う」ことを可能にする仕組みを取り入れた。

 シティスーパー時代廣場店では1万8000点以上の商品を取りそろえており、うち1500点以上のワインと日本酒、100種類以上の精肉と加工食品、400種類以上の海鮮類とチーズを150席用意した「Amazing Food Hall」で提供する。全13カ所から成るグルメゾーンの中で、「Seafood Kitchen」は、ニュージーランド産の天然ヒウチダイのみそ西京焼きセット(88香港ドル)やオーストラリア産のオーガニックムール貝の白ワイン煮(68香港ドル)を販売。「Sushi and Sashimi」では、1943年より変わらない漁法で持続可能な漁を続ける漁師から仕入れた北海道産ウニと刺し身丼(388香港ドル)を、「Oyster Bar」では、オーストラリアのコフィンベイやフランスのジラルドー、カナダ産のロブスターなど世界中から仕入れたシーフードとカキの季節に合わせた盛り合わせ「Fishermen Seafood & Oyster Platter」(588香港ドル)などを扱う。

 他に、「Butcher Factory」のA5グレードの山形牛のすき焼き(148香港ドル)、「試食価格で提供する」というA5グレードの山形牛を軽く炙(あぶ)った握り(98香港ドル/3貫)、60日ドライエイジドのイギリスの牧草飼育リンカーンレッドのリブアイ、 穀物飼育のUSアンガスビーフストリップロイン、A5グレードの和牛ストリップロイン、シティスーパー限定販売の韓牛のストリップロインの世界のプレミアムビーフ4種類を試せるステーキ・プラッター「East Meets Wesst Grilled Beef Platter」(628香港ドル)など。これに加え、サラダを提供する「Super Green」、ラーメン、うどんやパスタを提供する「Noodles & Pasta」、香港随一の規模でワインと日本酒を提供する「Wine Town」のオススメゾーンがある。

 数カ月後には「Amazing Food Hall」のリニュアール第2段階が完了予定で、日本の有名店の入居も決まっている。

 営業時間は11時~22時(金曜・土曜は23時まで) 。

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