古い香港の面影を残しながら新しい店やレストランで少しずつ姿を変えていく上環エリアに今年X月にオープンしたばかりの台湾茶を提供するティーハウス「Harbour Pearl」(38 Sai Street, Sheung Wan)が人気を集めている。
築40年以上のビルを改築し、白を基調にデザインされた店内には、アラビアのアンティークテーブルや中国風の椅子、イギリスのティーセットなど、オーナーが旅先で集めたアイテムを随所に飾っている。約10席のこぢんまりとした店内ながら、どこに座っても台湾人のオーナー、イニさんと気軽に話すことができる。
メニューは、厳選した台湾産のお茶が中心。「香港では中国茶やイギリスの紅茶が人気だが、台湾のお茶となるとテークアウトのタピオカミルクティーしかないので、台湾茶の良さを香港人に知ってもらいたい」とイニさん。中でも昔から台湾で栽培されているお茶とミャンマーの紅茶を混ぜて栽培した「Organic Taiwan Ruby Black Tea」は、「まるでミントが入っているかのような爽やかで甘い香りと、芳醇(ほうじゅん)で甘い味を両立したお茶」と紹介する。お茶請けとして、ロシア生まれのスノーボールクッキーやパイナップルケーキ、こんがりと焼いた手作りのフレンチトーストなどのサイドメニューもそろえる。
営業時間は10時~19時。月曜定休。