昨年再オープンした「香港藝術館(HKMoA)」内のプロムナード側に昨年末、全テラス席を備えたシーフードバー&カフェ「Ink」(G/F Hong Kong Museum of Art,10 Salisbury Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong TEL: 3500 5881)がグランドオープンした。運営は中環SoHoの「Big Sur」やエレメンツモールの「Madam S’ Ate」などを手掛ける「Woolly Pig Hong Kong」。同グループはオーストラリア出身のクリス・ウッドヤードさんとブロンウィン・チョンさん夫婦が起業した。
シドニーでのレストラン経営の成功を携えて2008年に来港し、2010年に同社を起業。現在は閉店したが、ユニークなインテリアと革新的な料理を提供した湾仔のフレンチ「Madam Sixty Ate」をオープン。「Ink」では世界的に有名な香港のハーバービューを楽しめるようにと、香港と並んでハーバーフロントが有名なシドニーの海沿いのカフェやバーにヒントを得たという。
5500平方フィートのスペースに60席を用意し、カウンターで注文するセルフサービス式となっている同店。セルフサービスというとファストフードを連想しがちだが、ここでは生産者がこだわって生産したシーフードメニューを中心に、輸入したドリンク類だけでなく香港現地生産のものも取り入れて提供している。
塩コショウでシンプルに味付けたイカ「Salt & Pepper Squid」(80香港ドル)、新鮮な生ガキ(90香港ドル~/3個~)、カレー味のカキドーナツ「Curried Oyster Donut」(45香港ドル)、タコの天ぷらボール「Tempura Octopus Fish Balls」(45香港ドル)、タコの丼飯「Octopus Poke」(75香港ドル)や、ニュージーランド産ムール貝のグリーンカレー「Green Curry NZ Mussels」(80香港ドル)、クレイフィッシュのロール「Crayfish Roll」(120香港ドル)、ホタテ入りのクラムチャウダー「Scallop and Clam Chowder」(65香港ドル)などがメニューに並ぶほか、利用客がシーフードとその組み合わせをデザインするメニューも用意。サーモンや炙(あぶ)りマグロ、サバの揚げ物にうどん、イカ墨ライス、トルティーヤなどを組み合わせる仕組みだ。大人数用にはシーフードプラッター(430香港ドル)なども用意する。
ドリンクにはニュージーランドの手作りソーダ「Six Barrell Soda」をそろえるほか、香港のクラフトビール「Gweilo Beer」を生とボトルの両方で用意。コーヒーやソーダなどのドリンクのトッピングにもできるアイスクリームは同店で作った自家製のもの。朝からオープンしているためシーフードメニューだけでなく、コーヒーと軽い朝食を希望する客向けに焼きたてのクロワッサン、ブラウニー、エッグタルト、ソーセージロールなども提供する。ベジタリアンメニューも用意。
営業時間は9時~22時。