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香港政府、オーシャンパークに100億香港ドルの財政的支援 新ゾーンやアトラクション造成も

山側の新設予定ゾーン「高峰新景區(New Summit)」

山側の新設予定ゾーン「高峰新景區(New Summit)」

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 香港政府は新型コロナウィルスの影響で1月26日より休園し、かねて経営難に陥っている人気のテーマパーク「海洋公園(Ocean Park)」オーシャンパーク(Ocean Park, Aberdeen, Hong Kong TEL 3923 2323)に対して106億4,000万香港ドルの財政支援をする方針を明らかにした。

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 1977年に水族館として開園したオーシャンパーク。新しいアトラクションや動物の導入頻度がスローダウンした結果、マンネリ化して来場者が減少したほか、アジア金融危機や非効率な経営体質で2000年代初頭には倒産がうわさされた。2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)で中国人による香港への旅行が自由化され、海洋公園は中国人を呼び込みに成功。2012-13年には年間770万人の来場者を記録するなど香港ディズニーランドを超える入場者数を記録したこともある。しかし2014年に珠海に世界でも最大規模の水族館系巨大テーマパークの長隆海洋王国がオープンすると、そちらに中国人観光客が流れ、入場者数が下降を始めた。2016年には地下鉄の南港島線(South Island Line)が開通したことで減少幅が落ち着き、2018-19年度の来場者は570万人と前年比0.4%減の落ち込みにとどまっていた。それでもここ数年は毎年赤字を計上しており、2018-19年度の決算によると前年比2.4倍の5億5,730万ドルの赤字で、手持ち資金は4億香港ドルしかないといわれている。

 2019-20年度は逃亡犯条例改正案によるデモの影響があり、2019年7月~12月の個人旅行客とツアー客の数は前年比で60%減となり業績がより落ち込むことがほぼ確実となった。そのため、2020年1月3日にはリストラの計画を発表し、2003年以来初めて従業員の2020年の給与のベースアップはしないことを表明したほか、給与の据え置き、早期退職者の募集、無給休暇の取得推奨などのリストラ案を発表した。経営改善させるため新発展計画にも着手し、香港政府に提出。併せて財政的援助を求めていた。

 計画案では、家族で楽しめる全天候型の施設が必要とし、「驚きの要素」を含んだアトラクションの建設をするとした。具体的には、陸側の「海浜楽園(The Waterfront)」の入り口の近くに新しいゾーン「海洋広場(Ocean Square)」を設け、そこを無料で開放する。舞台でステージを上演し、飲食、小売りを行う。水をテーマにしたゾーン「蔚藍海湾(Azure Bay)」も造成しアドベンチャー系のアトラクションを造るとした。ゾーンの東側にある深水湾(Deep Water Bay)にはフェリーふ頭を造り、観光船を運航させたい考えだ。

 一方、山側にある「高峰楽園(The Summit)」に加え「高峰新景區(New Summit)」というゾーンを建設する。その中には、「叢林?奇(Discovery Grove)」「太平洋之端(Pacific Point)」「海角楽園(Ocean’s Edge)」「?険谷(Adventure Valley)」「探険家海岸(Explorer’s Wharf)」という5つのエリアを造る。崖にそびえるレストラン、自分でスピードをコントロールできるジェットコースター、家族で楽しめるインドアのローラーコースター、一対一で対決できるゴーカートなどのアトラクションの建設が提案されている。同園は2023年から2027年の間に段階的に完成させたいとしている。

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