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香港の総領事館がオンラインによる日本文化体験 4週連続、広東語で

初めての試みとして開催する日本文化のオンラインセミナー

初めての試みとして開催する日本文化のオンラインセミナー

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 在香港日本国総領事館は、日本文化に関心を寄せる多くの日本ファンに向け6月6日から4週にわたり、さまざまなオンラインプログラムを広東語で配信する。

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 昨年から続いた民主化デモ、それに続く新型コロナ肺炎感染拡大の状況により、多くのイベントがキャンセルになり、海外の中でも上位を争う日本文化関連のプログラムが開催されていた香港では、何らかの形での交流を求める人も多い。香港で活躍するそれぞれの分野のプロによるレクチャーとデモンストレーションを組み合わせ、領事館が運営するフェイスブックを通じて展開する。毎週土曜の12時~12時30分の30分間を予定する。

 初回となる6月6日は、 和太鼓パフォーマンスグループ「激鼓楽社」より梁楚弼(Hubert Leung)さんが講師となり配信。梁さんは激鼓楽社の首席インストラクターで、中国やアフリカ太鼓に加え、2008年から和太鼓を川田貞一さんから学び、その後「鼓童」の中心メンバーでもあった小田洋介さんの最初の生徒となった。激鼓楽社のチームを率い、日本で開催された「第1回かつぎ桶バトル」の試合に参加。外国の太鼓チームでは唯一ベスト4に入った団体。10年以上にわたり,子どもたちに太鼓の楽しさを伝える活動を行うほか、太鼓が子どもたちの情緒安定やストレス解消、社会的交流につながる研究を支援する活動も行っている。今回のプログラムに先立ち、「今回が初めて自分が講師となるオンラインセミナーで、和太鼓がどうやって引きつけるのか、本当に興味がない限り見てもらうのが難しいかもしれない。だからより魅力的にするために自分のパフォーマンスだけでなくユーチューバーのビデオを見てもらったり、教えたりするだけのことはしないつもり」と話す。

 6月13日に開催を予定するのは、いけばな草月流の講座。いけばな草月流花道家である何顯成(Ho Hin-Shing)さんは1979年から日本の草月流生け花を学び、1988年に草月流の師範となり,2008年に草月流で最高位である理事資格を得た。いずれも香港では最年少で資格を取得している。1994年から草月流のいけばな教室を開いており、現在は香港中文大学専業進修学院で草月流生け花課程の指導にも当たっているという。

 翌週20日は、けん玉「香港花式剣球協会」によるパフォーマンスを予定。「香港花式剣球協会」の李浩翔(Li Ho Cheung)会長と鐘港濤(Chung Kong To)コーチによるコラボレーションで展開する。李会長は香港で数多くの賞を獲得したほか、香港で唯一3年連続香港代表として、日本で開催されるけん玉発祥の地とされる広島県廿日市で毎年夏に開催され世界中からけん玉プレーヤーが集まる大会「けん玉ワールドカップ」に出場し、2014年世界ランキング14位に輝いたこともある腕の持ち主がコツを伝授する。鐘コーチは豊富な指導経験と専門の資格を持ち,香港のけん玉界の次世代の育成に力を入れ,けん玉スポーツの発展に貢献している。

 最終回の27日は、伝統工芸「つまみ細工」のセミナーで、実演者は麦●思(Mercy Mac)さんが務める。つまみ細工とは、正方形の小さな裂を折り畳んでのり付けし台紙の上で花やチョウなどを形作る伝統工芸。羽二重と呼ばれる着物の裏地等に用いられる薄い平織りの絹やちりめん生地などを用いて、花などの形を作る。麦さんはつまみ細工協会の中国香港マカオ代表で、日本伝統工芸つまみ細工が認定した指導資格を持つ初めての香港人。日本人からつまみ細工の技術を学び、香港で教室「Athena」を開き、つまみ細工を教えている。

 香港総領事館は参加者の反応やアンケートなども見ながら、今後の開催についても検討していくという。

●=王へんに宛。

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