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香港に再び新型コロナの暗雲の兆しか ロイヤルガーデンホテルは従業員感染で14日間閉鎖

第3波が収束しかけ、少し安定していた香港でまたクラスターが発生

第3波が収束しかけ、少し安定していた香港でまたクラスターが発生

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 食物及衞生局の陳肇始(Sophia Chan)局長が10月6日、記者会見を行い、新型コロナウイルス対策について、公共の集まりは最大で4人以内とするなど従来の政策を10月8日から1週間延長すると発表した。尖沙咀東(Tsim Sha Tsui East)にある帝苑酒店(The Royal Garden)は少なくとも4人の従業員が新型コロナウイルスに感染したことが判明。そのため衛生署(Department of Health)は宿泊客全員に対して9日12時前までにホテルを離れる命令を下し、即日14日間の一時休業とすることを決めた。

 10月6日、香港政府は8日から更に延長の新型コロナウイルス対策についての対策を発表し、公衆での集まりを制限する「限聚令」については9月11日から最大4人と緩和したが、それを継続する。レストランは9月18日から、午前零時から4時59分まで店内での飲食不可を延長する(テークアウトは可能)。1卓当たり4人までの人数制限は継続(バーは9月18日に営業を再開したが、こちらは1卓当たり2人までを継続)。テーブルの距離を1.5メートル離すこと、検温、消毒、マスク着用、収容できる客数は総席数の50%に変更はない。公共の場や公共交通機関でのマスク着用義務も継続される。

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 過去1週間の感染状況の数字を見ると、ほとんどの日で10人台を記録した。その前週は、一度だけ23人という大きな数字を記録したが、ほとんどが1桁で推移していることを考えると、明らかに増加傾向が見られると指摘されている。

 5つ星ホテルの帝苑酒店は、11月30日まで日本をテーマにしたステイケーション(1,080香港ドル~)を実施中。日本は香港人にとって人気に観光地だが、新型コロナで渡航できないことから人気を集めていた。ところが、同ホテル内ベトナム料理店で働いている43歳の男性職員が新型コロナウイルスに感染していたことが10月8日夜に判明。他の感染した3人はイタリアレストラン「Sabatini」やカフェ、空調の担当者で、B3階にある更衣室で制服への着替えや休憩をしていた時に感染したものと見られている。

 男性用更衣室は300人の従業員が利用することから、感染拡大の可能性があるため、衛生署は9日12時までに宿泊客全員がホテルを離れることを要求し、同日から22日まで14日間の一時休業を決めた。その間、ホテルの全面清掃と一部の修理も実施するよう命じた。従業員全員に検査を実施する。23日に営業再開し、ホテルの予約も受け付ける。宿泊客は帝苑酒店側が別のホテルを手配したほか、休業期間中にホテルの部屋やレストランの予約客は無料で予約をキャンセルできる。既に支払を済ませている客には返金も行う。

 2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染拡大は、太子(Prince Edward)にある京華國際酒店(現九龍維景酒店(Metropark Hotel Kowloon))に宿泊した広州からの客が16人に感染させたというクラスターが原因の一つ。帝苑酒店のニュースは当時のことを覚えている人にはインパクトが大きい。衛生署としても、こうした過去の事例を勘案し厳しい対応をすることで感染拡大を防ぎたい考えだ。

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