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ペットが入ることができる公園、41園に大幅拡大 ペットにやさしい社会へ

犬や猫を飼う人が増えている香港

犬や猫を飼う人が増えている香港

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 香港政府康楽及文化事務署(LSCD)は2月4日、ペットと一緒に入ることができる公園を2月6日から32カ所追加したと発表した。続く2月10日にも3カ所を加え、合わせて35カ所を増やした。これまでペットと一緒に入れることができた公園は6カ所を含めると合計41カ所になった。

 香港は狭い家であることからペットを飼う習慣は日本と比べて少なかった。しかし、生活水準が向上したことで2000年代に入ってから芸術方面の文化的なものやワインやウイスキーなどの嗜好(しこう)品などへの関心が高まっていた。ペットを飼うのもその一つで、ペットオーナーが年々増えている。

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 統計処(Census and Statistics Department)が2019年6月21日に発表した「主題性住戸統計調査第66号報告書(Thematic Household Survey Report No.66)」によると、犬または猫を飼っている世帯は全世帯の9.4%に当たる24万1900戸。内訳は犬が5.7%の割合で14万7500戸、猫が4%の10万3000戸となっている。

 犬については、1頭を飼う世帯は全体の67.6%、平均年齢は6.9歳、入手経路のトップはペットショップで34.8%、世帯収入の中位数は3万6,300香港ドルだった。猫では1匹が59.2%で平均年齢は6歳、入手経路は知人、友人からの譲渡が33.4%となっている。世帯収入の中位数は3万7,000香港ドルだ。

 ペットを飼う習慣が最近までなかったことで、政府が整備したペットと飼い主が一緒に遊べる公的な公園は基本的に無かった。狭い家はペットもストレスがたまりやすいことから、ペット公園の整備が叫ばれていた。

 そこで香港政府は、2019年1月1日に「寵物共享公園」という形ですでに整備されていた、中西区(Central and Western District)の山頂花園(Victoria Peak Garden)、九龍城区(Kowloon City District)の啓德?道公園(Kai Tak Runway Park)、深水●区(Sham Shui Po District)の棠蔭街山邊休憩處(Tong Yam Street Hillside Sitting-out Area)、葵青区(Kwai Tsing District)の大窩口道遊楽場(Tai Wo Hau Road Playground)、沙田区(Sha Tin District)の城門河第三海濱花園(B區)(Shing Mun River Promenade Garden No. 3 (Area B))、元朗区(Yuen Long District)の宏業南街休憩花園(Wang Yip Street South Rest Garden)の6カ所をテストケースとしてペット用にも開放。同年12月、6つの公園を利用した飼い主に対してアンケート調査をしたところ、8割から肯定的な意見が寄せられたため恒常化することにした。

 さらに調査から、公園の規模、場所、排せつ物の取集箱、ペット用トイレなどの意見を取り入れ、35カ所を改修し、ペットも入れる公園として生まれ変わった。このうち10カ所近くが海岸沿いのプロムナード沿いなどにある。エリア別では、香港島=9、九龍=10、新界=16となっており、香港全18区に最低1つのペット公園が設けられた。ペット公園は市民の新たな交流の場としても期待されている。

 飼い主は、ロープやひもで動物を管理できる状況にあること、ほかのペットに危害を与えないように管理すること、排泄物を処理すること、公園の衛生状態を清潔に保つことなどが求められる。飼い主がけんかになるのを止めないなど合理的な措置を講じない場合は1万香港ドルの罰金、排せつ物を処理しない飼い主には5,000香港ドルの罰金刑が科せられる。

 ●=土へんに歩。