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香港・ケネディタウンに新ハーバースポット 香港版ウユニ塩湖写真はもう撮れず

香港島に新しく誕生したハーバースポット

香港島に新しく誕生したハーバースポット

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 香港島の西側、ケネディタウンの城西道にあるベルチャー・ベイ・ハーバーフロント・オープンスペースが10月19日、全面開業した。ビクトリアハーバーの西側の海から夕陽を一望できるスポットとなり、24時間開放する。

ペットを自由に遊ばせることができるエリアも

 同エリアの開発プロジェクトは、もともと1981年に始まった地下鉄MTR港島線の工事が理由に挙げられる。その後、2014年上環より先が「西港島線」として延伸した。以前は公共貨物の作業場、そして90年代からは休憩場所として使われてきた。

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 現場は遊歩道と隣接するオープンスペースで構成され、面積は約5900平方メートル。MTRケネディタウン駅のA出口からハーバーフロントまで徒歩6分ほどで到着する。長さ172メートルの遊歩道が整備され、昨年3月、一部がオープンした。地元のコミュニティーデザイングループが制作した手すりに沿ったカラフルな織物のインスタレーションなどの効果もあり、遊歩道はソーシャルメディア上で人気のチェックインスポットとなっていた。

 19日にオープンしたオープンスペースの残りの部分には、避難席、コミュニティーガーデン、トイレなど、より快適にハーバーフロントを楽しめるようにするための施設を設けた。中央に位置する多目的スペースは同スポットの特徴の一つで、木製の荷台を使って作られた台や座席は子どもの遊び場やパフォーマンスの舞台として、一般が多目的に利用できるように仕上げたという。

 ペットコーナーでは、飼い主がリードを付けたペットを連れて一緒に施設を楽しんだり、ペットを自由に遊ばせたりすることができるのも特徴の一つ。アートと併せて、新しい体験ができるように仕上げた。環境への配慮も促進するため、来場者が飲料パックを預けられるようにテトラパックのリサイクルボックスを設置。以前は遊歩道に沿って展示していた織物のインスタレーションも新しい形で登場した。

 一方で散策や釣りができた同エリアは元々「インスタグラムピア」と呼ばれるなど、雨の日に、水たまりができるとウユニ塩湖のように「天空の鏡」になるなどして知られていたため、今回の施設設置でその写真が撮れなくなってしまったことを残念に思う声も聞かれる。

 約2000平方メートルのオープンスペースの後背地側は、NGO組織「K-Farm」に割り当てられ、オープンコミュニティーガーデンを運営している。水耕栽培、アクアポニックス、有機農業を組み合わせた香港初の都市型レジャーファームも目指す。屋外教室、多目的エリア、農業用ラックなど、ガーデンの第1期の施設は今回の開業に合わせて一般に公開し、今後、一連の活動や教室を順次開催する予定。コミュニティーガーデンの残りの部分は、来年には徐々にオープンする予定となっている。

 ここ数カ月、開発局ハーバーオフィス(DEVB)とハーバーフロント委員会が地元のツアー専門会社「ウォーク・イン・ホンコン」と協力し、このハーバーフロントの敷地と、その周辺地域についてより深く解説する機会なども提供している。DEVBの担当者は「このプロジェクトは、ハーバーフロントの空き地の有効活用などの目標を具現化したもの。今後も他のハーバーフロントプロジェクトにおいても、積極的な交流し、市民と共に、地域全体のためのハーバーづくりに取り組んでいきたい」と話す。