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香港の露店街にご近所ビストロ「Jean May」  飾らない料理を飾らない空間で

内装もシンプルで肩ひじ張らない空間に仕上げた

内装もシンプルで肩ひじ張らない空間に仕上げた

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 金融都市で外食産業が盛んな香港で金融マンが一念発起し、料理修業に出て自らのレストランをオープンし話題となっている。花やフルーツなどの露店に隠れて、湾仔の小さな路地沿いにオープンしたグリーンの外観が一際目立つフレンチビストロ「Jean May」(Shop A, 14 Gresson Street, Wan Chai Tel: 3590 6033)も、その一つだ。

家庭的な雰囲気の中、飾らないプレートの数々

 同店のオーナーシェフ、ティファニー・ロー(Tiff Lo)さんは香港出身。イギリスのケンブリッジ大学を卒業後、ロンドンの投資銀行で4年間勤めるも、脳腫瘍が見つかり本当に情熱を注げることを仕事にしたいと退職。食べることが大好きだったティファニーさんは、すぐさまル・コルドンブルーロンドン校に入学し料理人の道を目指すことに。それから10年、ファンだったロンドン在住のミシュラン3つ星フレンチシェフ、ピエール・カフマンさんをはじめ、数々の有名シェフの下で遅れを取り戻すかのように働き詰めて修業を積んだ。香港には2015年、ロンドン発のフレンチレストランでマイアミやドバイなどにも出店している「La Petite Mai1son」の香港店オープン時にスーシェフとして戻ってきた。

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 「自分が思い描く料理と空間を作り上げる店を出すのは多くの料理人の夢」とティファニーさん。念願かなってオープンした「Jean May」はいつも家族みんなに食事を楽しんでもらおうとしていたという祖母の名から命名したという。「おいしい料理を自宅で味わっているかのような温かく、くつろげる空間にしたい」と「ご近所ビストロ」がコンセプトだ。飾らない店内はウッドのテーブルと椅子に赤いソファ、シンプルな白い壁と緑をアクセントに加えた、肩ひじ張らない空間となっている。

 料理でもステーキタルタル(162 香港ドル)、鶏レバーのパルフェ(78香港ドル)、鴨の胸肉のロースト(312香港ドル)やパイナップルチャットニーのテリーヌ(168香港ドル)など飾らないフレンチ料理がメニューに並ぶ。ランチはセットメニューを提供し、ディナーはアラカルトとなっているほか、現在はクルミとパルメザンのサラダ、ステーキバゲットまたはチキンコンフィとリークのテリーヌなどを含むテークアウトのテイスティングメニューを水曜~日曜の12時~17時に用意している。デザートのイチジクとアーモンドのタルト(108香港ドル)は注文を受けてから焼き上げ、ハニーマドレーヌ(15香港ドル/個)も提供。ナチュラル志向のワインはロンドンの人気店でティファニーさんも師事した「Koffmann’s」や 「Hibiscus」での経験を持つソムリエのフロリー・タップさんがセレクトする。

 営業時間は、水曜・日曜=12時~18時、木曜~土曜=ランチ12時~16時・ディナー18時~22時30分。月曜・火曜定休。