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香港・將軍澳に居酒屋「本店 IZAKAYA BY K」 東京の「大人の社交場」をモデルに

店内は各所にきつねをあしらい遊び心をのぞかせる

店内は各所にきつねをあしらい遊び心をのぞかせる

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 香港の新店オープンが続く注目エリアの一つ、將軍澳に2月24日、居酒屋「本店IZAKAYA BY K」(G07, The Parkside, 18 Tong Chun Street, Tseung Kwan O, New Territories TEL 3618 8211)がオープンした。ミシュランの星を獲得した東京・広尾「ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー」の下野祥平シェフの弟子である北出祐介シェフを迎え、前菜や串物からすし、刺し身、天ぷら、うどん、おでん、新鮮な魚介類まで100種類以上の伝統的な居酒屋の定番メニューを、「フュージョンスタイルでファッショナブルに再構築した」という。

各種メニューの数々

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 きつねの像や150体のキツネの置物や絵画で構成したインテリアは、日本に3万社ある稲荷神社にインスパイアされたという。店舗面積は2600平方フィート。125席の店内は、さまざまなゾーンと半個室のダイニングエリアに分かれ、家族用からビジネス用までさまざまなニーズに合った「社交場」を意識して造った。和牛土鍋飯(380香港ドル)は、A4宮崎和牛を使い、霜降りの雪の結晶の「とろけるような食感」が特徴で、マデイラソースをかけてフランス風にアレンジし、生卵の黄身をトッピングするなど工夫を凝らす。

 料理も居酒屋で馴染みの料理とは一線を画すメニューも用意した。 北出シェフの特徴の一つが「盛り付け」で、豊洲市場から毎日空輸するマグロを使った「アボカドペーストと卵黄のタルタル」(210香港ドル)は、マグロのうま味を引き立てるキャビアをトッピングする。「鶏の肉団子 鶏つくね」(45香港ドル)は、山芋を混ぜて焼いたものを、甘く香ばしいタレで仕上げる。鶏手羽元「唐揚げ」(48香港ドル)は、日本の伝統的な調理法から生まれた、柔らかくジューシーで、ショウガ、ニンニク、しょうゆ、だしで味付けした。串焼きは、「黒豚巻き串焼き」(45香港ドル)など、豚肉を使った料理を提供。鹿児島の放し飼い農場から仕入れた豚バラ肉(36香港ドル)、鶏モモ肉(38香港ドル)などを用意する。 鶏のもも肉、皮、首、レバー、尻尾、心臓など。

 珍しい前菜の中でも、ツナとシソを添えた「和風フルーツトマトサラダ」(65香港ドル)は、栄養価が高く、ビタミンが豊富な静岡県産のアメーラトマトを使い、風味豊かで、甘みがあるものを使用。だし巻き卵(58香港ドル)は塩味を加えたもので、毎日作りたてのだしで甘みも抑えている。

デザートの「ほうじ茶クレームブリュレ」(55香港ドル)は、京都の「龍王園茶舗」の焙煎(ばいせん)した珍しい赤茶色のほうじ茶を使ったスモーキーなフレーバーで、フランスを代表するクレームブリュレのバリエーションに、オレンジピールとアールグレイの紅茶を加えて洋風に仕上げた。「水信玄餅」である「レインドロップケーキ」(48香港ドル)などもそろえる。

 定食は、みそ汁、サラダ、漬物、ご飯が付いた「定食セット」は10種類以上あり、メインが付いて98~168香港ドル。サラダが付いた「和風カレーセット」(118香港ドル)、みそ汁と漬物が付いた「丼物セット」(10種類)は98~288香港ドル、牛肉うどん(88香港ドル)、きつねうどん(78香港ドル)などがある。

 営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~深夜。現在は新型コロナ肺炎措置に準じて営業している。

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