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香港政府、2028年の人口を790万人と推計 香港島は9万人減少とも

約10年後の人口について香港政府が発表

約10年後の人口について香港政府が発表

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 香港政府規劃署(Planning Department)は7月24日、2019年から2018年までの「人口分布推算(Projection of Population Distribution)を発表した。それを受け、香港の人口は2017年9月で745万人だが、2028年には790万人に達するとした。特に新界(New Territories)の人口の伸びが顕著になると推測している。

 これは香港政府にとっての将来のまちづくりを進める上での基本的な指標になる重要な指標だ。対象者は細かな規定があるが、大まかに言えば、過去6カ月間に最低3カ月以上香港に滞在し、この統計発表後の6カ月間で3カ月以上香港にいると思われる永久性居住者を対象にしている。香港は全18区あるが、それに加え今回はさらに291というより小さなエリア(小規劃統計区(TPU))に区分けしてデータを取り、より精度を高めるようにしている。

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 2028年の香港全体の人口は790万となり800万人目前だが、もう少し詳しく見ると、香港島は2018年125万人から116万人(全人口の14.7%)と9万人ほど減少するとしている。九龍は226万人から237万人(同30.1%)に増え、新界は393万人から436万人と10年間で43万人も増えるとした。割合も55.3%と半分以上を占める。年齢の中位数は、香港島と九龍が47.2歳、新界が46.6歳と40代後半の数値と高齢化がより進んでいることが分かる。

 区別で見ると、2028年に最も人口が多いのは観塘区(Kwun Tong District)で73万400人、続いて元朗区(Yuen Long District)の71万8000人、沙田区(Sha Tin District)の70万4700人がトップ3。この3区だけで215万3100人と全人口の27%も占めることになる。

 高齢化が進むのは黄大仙区(Wong Tai Sin District)で、18.8%から27.7%にまで増加。一方、最も若い区は油尖旺区(Yau Tsim Mong District)で、高齢者の割合は11.4%から14.5%と増加はするものの数値としては黄大仙の半分弱だ。

 主に住宅地として開発された新市慎(New Town)レベルで見ると、350万人から376万人になるだろうとしている。最も人口が多くなると予想されているのは屯門新市鎮(Tuen Mun New Town)で、現在の50万600人から57万9800人にまで増加。ほかの地区と比べて開発の余地があるが約8万人が増えるという数字は、日本でいえば1つの市が生まれるレベルである。続く沙田は47万7100人から49万700人に。将軍澳(Tseung Kwan O)は40万5300人から46万8600人と、沙田に匹敵するニュータウンになるとした。

 水上生活者は2018年の1200人だが、2028年には200人減って1000人になると算出している。

 少子高齢化が進む香港では、中国本土の人達を中心とした移民を受け入れていることで香港全体の人口は増える。しかし、香港島に至ってはついに人口が減るなど、社会構造に変化が始まっており、それが香港経済を支える不動産価格にどういった影響を与え、さらには「不動産覇権」と言われるほど力を持つデベロッパーへの影響がどうなるのかが注目される。

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