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香港政府、3月末まで防疫対策延長 ワクチンは接種対象者をさらに拡大

措置の延長が決まった香港。一気に暑さも押し寄せている。

措置の延長が決まった香港。一気に暑さも押し寄せている。

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 香港政府は3月17日、新型コロナウイルス対策を発表した。3月18日~31日の2週間、現在行っている措置を延長する。それに先立つ3月15日にはワクチンの優先接種の対象者をさらに拡大すると発表した。

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 香港は18日現在、累計感染者数が1万1351人、死亡者は203人、回復者1万824人、新規感染者は10人。公衆での集まりを制限する「限聚令」については最大4人、公共の場や公共交通機関でのマスク着用義務、「安心出行」のQRコードを店舗入口や目立つ位置への設置、利用客はQRコードのスキャンまたは個人情報の提供についての変更はない。

 レストランの店内飲食禁止は22時~早朝5時、1卓当たり4人まで。スポーツ施設、フィットネスジム、美容院・マッサージ店 、娯楽施設(劇場、テーマパーク、博物館、展覧会場、映画館など)、アミューズメント施設(ビリヤード場、ボーリング場、アイススケートリンク)、ゲームセンター、ホテルは、それぞれに指示された条件付きで営業が認められる。

 一方、サウナ、パーティールーム、バー・パブ、ナイトクラブ、カラオケ、マージャン店、スイミングプールなどは依然として再開不可となっている。

 ワクチン接種の優先対象者が3月8日に拡大されたばかりだが、香港政府は3月15日にさらなる対象者の拡大を発表した。1=※30歳以上の者(および70歳以上の者の介護者2人まで)、2=医療・保健・感染症対策業務の従事者、3=老人ホーム・障がい者ケアホームの入居者とスタッフ、4=公共サービスの維持に必要な公務員(環境衛生関係者、ゴミなどを処理する人、街頭の清掃員、市民との接触が多い人、規律部隊、郵便局の窓口で働く人など)、5=境界をまたぐ運送業者、出入境関係者(トラックドライバー、飛行機などの乗組員、空港ターミナルの職員)、6=飲食業・街市・スーパーマーケット・コンビニエンスストア、宅配の配達員、7=公共交通機関の従業員(バスとミニバスの運転手、鉄道の運転手と駅員)、8=建設業関係者、9=不動産管理スタッフ(警備員、清掃員、セキュリティー関係者)、10=教職員(幼稚園~大学までの教職員、サポート職員、スクールバスの運転手など)、11=観光業従事者、12=「預防及控制疾病規例」第599F章で規定された施設の職員(フィットネスジムや美容サロンの職員など)、13=※16歳以上の海外留学生、14=※ドメスティック・ヘルパー(※は今回追加されたカテゴリー)。これにより、550万人が対象となり16歳以上の人口では8割を超える市民が対象となる。

 中国政府は3月12日、中国本土に渡航するビザを申請する場合、中国製のワクチン接種者がビザを申請するときに便宜を図ると発表した。中国政府外交部の駐香港特区特派員公署の中文版には「便利的通知」と題して、3月15日よりPCR検索の証明書の提出をする必要がなくなるなど、必要書類の一部を省略するとしており、中国本土に入国する場合は、中国製ワクチンの接種が必要という意味ではない。中国政府は接種していない人もこれまで通り受け付けると発表している。

対象者は、1=仕事再開のために中国本土を訪れる外国人とその家族、2=家族の再会、支援、葬儀の出席、重病の親戚を訪問など緊急の人道的措置の対象者で、適用範囲は、配偶者、両親、子ども、兄弟、祖父母、孫など。3=有効なAPECビジネストラベルカードの保有者となっている。

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