工業地帯でありながらもオフィス街でビルも林立する九龍灣の「九龍灣建造業零●天地」で4月1日、5日間の日本イベント「ExcLand 日本体験市集2021」が開幕した。カーボンニュートラル建築の可能性を紹介するために設計されたZCB(ゼロカーボンビル)の横に広がる緑地に特設会場を設け、宮崎県日南市の商品を中心に紹介。調香体験ができる会場も設ける。
日本商品の販売をするオンラインプラットフォーム「ExcLand」お披露目の場ともなる同イベント。同日正式にオープンしたショッピングサイトでは、世界中から商品や旅行情報を発掘し、非日常的な体験型のe-shoppingプロセスや旅行体験を提供することを目指しているという。同社は海外のアイテムや旅行が好きな香港人に向けて、それぞれの製品に秘められた価値やストーリーを大切にし、消費者が生活に付加価値を感じてくれるアイテムの販売を目指す。会場には同社のロゴでもある鳥居を巨大にした入り口を設け、会場には多数のちょうちんを並べ、日南市の飫肥の城下町を表現しているという。
ブース内には飫肥杉が生い茂る山に囲まれた自然豊かな日南にあるPAAKDesign社が手掛けるオンラインショップ「PAAKSupply」で取り扱う商品を並べた。古材のオリジナルコースター2枚(100香港ドル)、古材でリメークした時計(680香港ドル)などの木工製品、くらうんふぁーむの「イチゴジャム」(110香港ドル)などを並べる。ほかにも日南麦酒が扱うクラフトビール(各種60香港ドル)や小玉酒造の「杜氏潤平 手造り」など(220~480香港ドル)の宮崎焼酎も扱う。
エリア内にある特設会場ZCB(ゼロカーボンビル)は、カーボンニュートラル建築の可能性を紹介するために設計された施設で、展示館は持続可能な建築資材を使って建てられ、館内で使われる電気は屋根の上に設置されたソーラーパネルで生み出されている。ハイテクな機能も取り入れながら、通風やウインドキャッチャー、日よけなどの従来の手法で建物は涼しさを保った施設。ここには日南市のアイテムを紹介するエリアと、宮崎の植物から精油を蒸留し、和製油やフェースオイル、アロマミストなどを作る企業「LC宮崎」から日本人調香師が動画で精油の作り方を教える「日本の精油ワークショップ」の開催も予定する。大型モニターを通じて宮崎の調香師、赤崎公亮さんに直接質問もできるようにした。21種類の香りから3つの香りを選び、調香表に記入したり、濃度の計算をしたりしながら、オリジナルの香油を作る。参加費は350香港ドルで、1回8人、1日3回実施する予定。
開催時間は13時~20時。入場無料。今月5日まで。
●=石へんに炭。