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ユーチューブで広東語番組「J.LEAGUEの會客室」 香港のファンに向け配信

広東語での番組配信をスタートしたJリーグ

広東語での番組配信をスタートしたJリーグ

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 Jリーグは4月2日、香港市場に向けてのユーチューブ番組「J.LEAGUEの會客室(J.LEAGUE Reception Room)」の配信をスタートした。香港はJリーグにとって海外における重要市場の一つで、長きにわたり試合の放映も続き、多くの視聴者やファンがいる。現在はi-CableでJ1を毎節3試合放送したり、ハイライト番組を放送中だが、試合を観戦するためだけに日本に通い詰めるファンもおり、Jリーグの調査では外国から観戦客の中で、香港からの観客が最も多かったという結果もある。日本への観光ツアーの中にJリーグ観戦が含まれる商品もあり、これまでにAFC チャンピオンズリーグ等でJクラブが香港に遠征する機会もあった。

 コロナ前には、試合にも多くの香港からのサポーターがスタジアムに来ていたという香港市場に向けて、「ローカライズしたコンテンツを増やすことで、さらにファンのエンゲージメントを高め、香港におけるJリーグのコンテンツ価値を高めるため、新たな試みとして広東語番組を始めた」とJリーグでグローバル部門を担当する小山恵さんは話す。

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 同番組はローカルの目線で、あらゆる角度からJリーグを紹介することを目的とし、Jクラブと対戦経験のある香港人選手の話を聞いたり、香港サッカーとJリーグの違いを議論したりしながら、Jリーグ特有のカルチャーを、スタジアムでの観戦が難しい今、番組を通じて発信していく予定。香港のファンからのニーズが大きい、グッズのプレゼント企画なども今後予定する。

 番組は1カ月に1回放送し、1カ月の試合のハイライトを振り返ったり、ゲストを呼んでJリーグの話題を提供したり、現役のJリーガーからのビデオメッセージを紹介したりする。MCには香港のラジオで毎朝帯番組で活躍する白原顥さんを起用した。自身も中高時代にサッカーをやっていたこともあり、「日本のサッカー番組に関わることができてうれしい。これまでのJリーグファンにはもちろん、これをきっかけに興味を持ってくれる人もいたら」と意気込む。「でも、実際に日本に行って観戦したい気持ちがより強くなるね」と本音ものぞかせる。

 「Jクラブのユニホームを購入したいというニーズが大きいこともあり、今後は、試合中継以外にもJリーグに触れてもらえるような機会を提供したい」と小山さん。視聴者からのリクエストにも耳を傾けるなどして、一緒に番組を作り上げていきたいという。併せて、香港には日本文化が好きな人が多いことも日本サイドは理解しており、「単なる試合中のプレーのハイライト番組ではなく、Jリーグ(日本)独自のカルチャーであるスタジアムグルメやファンカルチャーなども発信できれば」と小山さんは話す。

 今後の国際戦略について小山さんは「Jリーグがさらに成長するためには、アジアでの市場拡大は必要不可欠。Jリーグが真の意味でのアジアのプレミアリーグとなり、アジア中の人々が視聴してくれるコンテンツになれば、リーグの放映権収入は飛躍的に大きくなり、その可能性は十分にある」と話す。例えばタイでは、自国選手のJリーグでの活躍をきっかけにリーグの人気が急騰したこともあった。自国選手をフックにローカライズしたプロモーション・マーケティングを継続してきたことで、放映権価値も上昇し続けているというストーリーがある。タイ・香港・中国・インドネシア辺りを「Tier 1」地域(最重要市場)とカテゴライズし、先ずはこれらの地域でJリーグの露出を増やし、視聴する価値のあるコンテンツに育てていくことが最優先事項だという。

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