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香港政府「ワクチンバブル」政策進める 接種条件に、飲食店は最長深夜2時まで営業可能に

ワクチン接種を基準として、防疫措置を緩和していく方法を採る香港

ワクチン接種を基準として、防疫措置を緩和していく方法を採る香港

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 食物及衞生局の陳肇始(Sophia Chan)局長は4月27日、新型コロナウイルスの防疫対策が28日で期限を迎えることから今後の防疫対策について発表した。29日より飲食店は深夜2時まで店内飲食を認めるほか、バーの再開も認める。

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 香港は28日現在、累計感染者数が1万1,756人、死亡者は209人、回復者1万1,392人、新規感染者は7人となっている。陳局長は4月13日から26日までの間新規感染者は146人と低い水準に抑えているとした。ただし、特に関西圏で緊急事態宣言を発出されるほど猛威を振るった変異株「N501Y」は香港で3件確認された。クラスターはまだ発生していないが感染力が強いことから状況を注視していると語った。

 公衆での集まりを制限する「限聚令」については最大4人、公共の場や公共交通機関でのマスク着用義務、「安心出行」のQRコードを店舗入口や目立つ位置への設置、利用客はQRコードのスキャンまたは個人情報の提供についての変更はない。

 前回から、「疫苗氣泡(Vaccine Bubbles)/ワクチンバブル」と呼ぶ、ワクチン接種などを前提とした各種防疫措置を始めたが、さらにその政策を進めていく。

 飲食については、前回からレストランの状況において細かく分類して防疫措置を始めたが、今回からA~Dの4種類に分かりやすく整理した。

 A類は、政府が要求する防疫措置を行っていない店のことで、店内飲食は18時までで、収容人数の50%。1卓当たり2人までで、宴会の上限は20人まで。

 B類は、従業員全員は14日に1回PCR検査を受け、全顧客が「安心出行(LeaveHomeSafe)」のアプリまたは安心出行の代わりに店が用意した紙に個人情報の記入をお願いする「寫紙仔」を利用する。店内飲食は22時までで、収容人数の50%、1卓当たり最大で4人までで、宴会の上限は20人。

 C類は、必要に応じてレストラン全体はまたは敷地の一部を任意の大きさで「特定範圍C区」というエリアに分割できる。次の条件が満たすことができればC区内で営業をすることが可能。従業員全員が1回目のワクチンを接種し、全利用客が「安心出行」を使用が必須な一方で「寫紙仔」は認めない。店内飲食を午前零時までで、収容人数の50%、1卓当たり最大6人まで。宴会の人数は最大で20人となる。

 D類は、同じようにレストラン全体または「特定範囲D区」に分割可能。D区で営業するには、従業員全員がワクチンの2回目を接種しかつ14日間経過していること、全ての顧客も1回目の接種を終えていること。全顧客が「安心出行」を利用し「寫紙仔」の使用は不可。店内飲食は午前2時までで、収容人数の75%、1卓当たり8人で、宴会は100人まで可能となる。

 ただし、「安心出行」について15歳以下の子どもの場合、大人が同伴であればアプリの利用は免除される。65歳以上の年配者と15歳以下の子どもで大人が同伴しないケースは、指定のフォームに必要事項を書き込むことで飲食店を利用できる。

 これまで営業が認められてこなかった、バー・パブ、ナイトクラブ、サウナ、パーティールーム、カラオケ、麻雀店の営業再開を認める。その条件として、全ての従業員と顧客が1回目のワクチン接種を完了し、「寫紙仔」は認めず「安心出行」のみを利用する。営業時間は午前2時までで、収容人数の50%。バー・パブとナイトクラブは1卓当たり最大で2人、パーティールームとカラオケは1部屋当たり4人まで。パーとパブでは、従業員は1週間ごとに鼻咽頭ぬぐいによる検査が義務付けられ、医師からの証明書を発行が必要。飲食店に課せれている、マスク着用、検温、消毒などの措置は継続する。

 マージャン店においては、全従業員が1回目のワクチン接種をしていること、顧客の全ては「寫紙仔」の利用を認められず「安心出行」のみとなる。営業時間は午前0時まで。

 食物及衞生局は1309人の専任の職員を動員して、店が法律を遵守しているかどうかのパトロールを強化するとしている。現在、店には1時間に6回、換気をするよう求めてきた。店の換気システムについて政府指定のフォームに登記しなければならないが、その申請期限を4月30日まで延長する。

 各種宴会・パーティーについても緩和。開催の前提条件として16歳以上の参加者は1回目のワクチン接種が必須となる。

 その上で、婚礼では、飲食物を提供しない場合に限り、グループでの最大人数は、屋内では20人から最大50人に拡大され、屋外では最大100人となる。株主総会や会議では、結婚式同様に屋内で20人から最大50人に拡大され、屋外では最大100人となる。宗教行事においては、屋内では収容人数の30%から50%となり、屋外は100%に引き上げられる。

 香港内で実施される団体旅行については、1グループあたりの人数はガイドなどの前線で働く人を含めて最大30人で催行となり、関係する従業員は1回目のワクチン接種が必須となる。また、ツアーを行う1週間前に鼻咽頭ぬぐいによる検査を行う必要がある。

 スポーツ施設、フィットネスジム、美容院・マッサージ店 、娯楽施設(劇場、テーマパーク、博物館、展覧会場、映画館など)、アミューズメント施設(ビリヤード場、ボーリング場、アイススケートリンク)、ゲームセンター、ホテル、スイミングプールとビーチは、それぞれに指示された条件付きで営業が認められる。

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