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香港に新しい人工海水浴場「大埔龍尾ビーチ」誕生 計画から15年をかけ、海開き

環境に与える影響などが叫ばれ、延期を重ねてオープンした「大埔龍尾ビーチ」

環境に与える影響などが叫ばれ、延期を重ねてオープンした「大埔龍尾ビーチ」

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 香港政府は6月23日、香港では屯門地区にある「黄金ビーチ」に続き、政府管理下としては初の人工ビーチ「大埔龍尾ビーチ」(168 Ting Kok Road, Tai Po, and near Tai Mei Tuk Public Transport Interchange TEL 2671 1686)を開設した。同ビーチは大埔区内できた初のビーチとして、全長200メートルの海岸線に人工砂を埋める形で造られている。2億香港ドル弱の予算をかけ、2005年の計画から賛否両論あるなか、10年以上かけて2018年に正式に建設をスタートしていた。

防波堤で囲まれた200メートルの人工海水浴場

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 大埔龍尾ビーチは元々龍尾の干潟で、豊かな海洋生物が400以上も生息しているといわれ、2018年の工事開始から批判の声が相次ぎ論争の的となっていた。度重なる延期を経て、最終的工事は反対の声の中で竣工した。人工ビーチのため、砂の流失防止ために、両端をビーチ防潮堤で囲む。防潮堤から八仙嶺とビーチの全体を眺めることができ、真っ白な防潮堤は「夕日撮影の最高な写真スポット」になると土木工程拓展署は説明する。近くにある入り込んだ入り江をせき止めて造った香港の最大の広さを誇る貯水人造湖「船灣淡水湖」と併せて、夕日スポットとして売り出したい考えだ。大埔区内は山と海の遊びが充実していることもあり、家族で楽しめるでも楽しめる場所にしたいとも考えている。

 大埔からのサイクリングコースの途中にある「大美督(Tai Mei Tuk)」と組みあわせても楽しめる。大美督は釣り、サイクリング、ボート遊びなどでも知られる場所。現在はコロナ規制で閉鎖されているが、大美督といえばバーベキューが人気で、アウトドアの楽しみが詰まっている場所になる。ここでは時々、香港でもたこ揚げをする人の姿も見ることができる。「船湾淡水湖主●(Plover Cove Dam)」の隣に位置し、いくつかの村が集まり、レストランも充実している。併せて最近では、はやりのフォトジェニックなカフェ「Pimary」、Kaffee House」をはじめ、タイ料理「Chung Shing Thai Restaurant」、「Thai Thai Kitchen」、日本式居酒屋「Star Restaurant」、ラーメン店「Matcheshouse」、そのほかイタリア料理など、世界各地の料理が集まった。

 一般的な公衆ビーチ同様、更衣室・シャワー設備・トイレを整備した。プール監視サービスは、4月~10月の間、毎日9時~18時に提供する。6月~8月のピーク期間中の土曜・日曜・祝日は、8時~19時に延長。しかしビーチ範囲内も新型コロナの防疫措置を守らなければならない。4人以上のグループ禁止、ビーチはマスクが必須(運動時以外)、バーベキューサイトも閉鎖されている。

 新しいビーチの建設に伴い、新しい公衆駐車場・自転車駐車場・道路の拡幅なども整備した。公衆駐車場には自動車70台と自転車100台以上収容できるスペースを用意。最寄り駅の大埔墟站(Tai Po Market Station)からバス75K、275R(日曜・祝日限定)や、ミニバス20Cを使い、蘆慈田站で降り、徒歩2分で到着できるようにしている。

 ●=土へんに霸

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