北角のショッピングモール北角匯(Harbour North)にあるフレンチビストロ「Briketenia」(Shop 206, 2/F, Harbour North Phase 2, 123 Java Road, North Point TEL 5505 1115)で7月13日、岡山の清水白桃を使ったアフタヌーンティーセット「桃之女王」(498香港ドル/2人用)の提供が始まる。1日10食限定で提供する。
北角のフェリーターミナルも近くにあり、ビクトリアハーバーも望める
同店を手掛ける日本人シェフ中西潤也さんはもともと、マンダリンオリエンタル東京、アマン東京など東京でのミシュラン星店を経て、マンダリン香港「Pierre」でも活躍し現在に至る。「ホテルだとお客さんの反応が届きにくいこともあり、今は自分の目の届く範囲で厨房に立って料理を提供できる幸せがある」と話し、フランス料理だけにこだわることなく、各国の食材や技法を組み合わせたフュージョン料理を提供している。人気の前菜メニューの中にはフランスの肉、日本の酢飯やワサビにダシゼリー使った「French Beef Tartare with Sushi Rice, Soy Vinaigrette Jelly」などもあり、ランチは前菜とメインで198香港ドル~、ディナーは前菜、スープ、メインのセットメニューで438香港ドル~で提供している。中西さんが今回挑戦したのが岡山県の清水白桃。
中西さんは「清水白桃は果肉のきめの細やかさ、香り、酸味のバランスなど素晴らしく、年に一度のぜいたく品を使って香港でもメニューを作れることが幸せ」と話す。香港の人が好きな果物の上位に入る日本の桃に関しては、産地、味の違いなどについても詳しく、その中でも岡山の「清水白桃」は、色、香り、味わい共に人気が高い。
今回は香港人のパティシェと共に、セイボリー6種、スイーツ5種にイングリッシュマフィンとコーヒーまたは紅茶が付くアフタヌーンティーセットメニューにした。清水白桃の果肉を使った「Fresh Water White Peach Soda Special」(35香港ドル)も追加でオーダーできる。
セイボリーには、新鮮な清水白桃の果肉をパルマハムで巻いたもの、ピンク色の最中の生地にフォアグラと清水白桃のジャムを組み合わせたものなど、塩味と組み合わせることで白桃の甘味をより引き立たせるように仕上げた。変わり種の串状のお好み焼きは、岡山県のB級グルメである「カキオコ」から採用したアイディアだという。
スイーツ類も甘さ控えめに清水白桃の良さを生かしたものを提供する。バターを使わずに作る自家製スポンジケーキに、白桃の果肉とクリームを少し加えた「清水白桃のクリームケーキ」は、白桃ジャムにシナモンとバニラを少し加え、「ユニークで食欲をそそる組み合わせにした」という。「フレッシュ白桃のムースアーモンドタルト」は、サクサクのアーモンドタルトの中に、フレッシュな白桃のムースを入れたもの。「ライムチーズケーキ」はチーズケーキの上にライムピールと新鮮な白桃の果肉を載せて味の層を厚くし、「上品な甘さとマッチさせた」という。ピンク色の「白桃とサゴのカスタード」は、角切りにした白桃と白桃の果汁で煮たサゴを使い仕上げている。
アフタヌーンティーメニューのオーダー客は、岡山白桃のスイーツ「おかやま桃子 清水白桃ぷりん」(4個入り)も土産として持ち帰ることができる。
営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~22時(土曜・日曜は12時~22時)。月曜定休。清水白桃のアフタヌーンティーメニューの提供は15時~17時のみ(期間限定)。8月8日まで。