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香港太空館のシアターがリニューアル 最新のドーム型スクリーンに取り換え

最新のスクリーンと映像機器を取り入れて生まれ変わったスペース・シアター

最新のスクリーンと映像機器を取り入れて生まれ変わったスペース・シアター

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 大幅な改修を行っていた尖沙咀の「香港太空館(Hong Kong Space Museum)」(10 Salisbury Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon TEL 2721 0226)のスペース・シアターが完成し、7月1日、3本のプログラムの上映をスタートした。

「Secrets of the Universe 3D」では大型ハドロン衝突型加速器を作り上げるパーツなど内側を見られる

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 1980年に香港初にして唯一のプラネタリウムを備えた天文学と宇宙科学に関する博物館として開業した香港太空館。同館のスペース・シアターではこれまで、さまざまな天体ショーに加え、香港国際映画祭など映画祭会場の一つとして映画も上映し、香港市民を映像で魅了してきた。今回実施した過去最大の改修では3,000万香港ドルの改修費用をかけ、直径23メートルに及ぶドーム型スクリーンを最新のナノシーム ・テクノロジーを採用したものに取り替えた。新しいスクリーンは「よりシャープでビビッドな色合いを実現し、シームレスな動作を実現する」という。併せて8Kプロジェクターを設置したほか、オーディオシステムなどもアップグレードした。

 最新機器を備えた会場では現在3本のプログラムを上映中。天体ショーでは「Worlds Beyond Earth(地球の外側の世界)」を上映。これまで行われてきた多くの宇宙探査で収集された本物のデータを基に、「リアルで息をのむ映像で太陽系を描き出したショー」になっているという。NASAによるアポロミッションの月着陸船「ファルコン」を追う月の映像で始まり、渦巻く土星の環や活火山、地下海などを巡る映像を展開。上映時間は25分で、12月31日まで上映する。平日は17時、土曜・日曜・祝日は11時、15時30分、20時に上映を始める。

 ドーム型のスクリーン専用の映像「オムニマックス」のプログラムでは 「Ancient Caves(古代の洞窟)」を上映。 古気候学者のジーナ・モーズリー博士が率いる遠征に参加し経験豊富な洞窟探検家のチームと共に、フランス、アイスランド、バハマ、米国、メキシコのユカタン半島の水面上と水面下の古代の洞窟探検を追い、何千年も前の石筍のサンプルから地球の気候変動の秘密を解き明かす内容だ。上映時間は40分で来年の3月31日まで上映される。 平日は15時半と20時、週末と祝日は14時と18時30分の回を設定した。

 3Dドームショーでは「Secrets of the Universe 3D(3Dで見る宇宙の秘密)」を上映。「世界的に有名」な科学者がガイドとなり、レーザー干渉計重力波観測所と大型ハドロン衝突型加速器を訪問し、科学者が宇宙の秘密を解き明かすために科学機器をどのように利用しているかを紹介する。42分間のプログラムで、来年3月31日まで上映予定。平日は14時と18時30分、土曜・日曜・祝日は12時30分と17時にプログラムをスタートする。

 チケットは座席により異なるが、24~32香港ドル。火曜休館(祝日の場合は開館)。

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