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隔離免除の「回港易」は依然広東省からの入境者のみ マカオ・中国本土適用されず

依然として香港と本土の行き来に困難な状態が続く

依然として香港と本土の行き来に困難な状態が続く

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 香港政府は新型コロナウイルスの影響から、香港居民が本土からの香港に戻ったときに帰強制隔離が免除される「回港易(Return to HK)」について、8月5日以降は広東省から戻る時のみが利用できる状態で、広東省以外の中国本土とマカオから戻ってくる場合は強制検疫が必要となる。中国本土と香港の行き来に制限があることは在香港の日系企業にも大きな影響を与えている。

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 香港は25日現在、累計感染者数が12,075人、死亡者は212人、回復者120,25人、新規感染者はすべて輸入症例で5人だ。一方、ワクチン接種者については、1回目が4,008,133人(59.5%)、2回目も終えた人は3,219,054人(47.8%)となっている。

 中国本土は湖南、雲南などの多く省で新規感染者が発生したこと、マカオでも市中感染の可能性が出たことから、マカオ政府は8月4日~7日に全市民を対象にPCR検査を実施し、防疫措置を強化した。

 これを受けて香港政府は、香港到着14日前に広東省以外の本土地域に行っていない香港居民のみが回港易の対象となり、広東省を除く中国全土とマカオを回港易の対象から一時的に対象から外したままとなっている。

 香港居民が広東省から香港に陸路で戻る場合は回港易のサイトにアクセス、戻る日を確定する。72時間以内の陰性証明を取得し、それを入境24時間以内に衛生署(Department of Health)にアクセスし陰性証明を送ると「●康碼(Yuekang Code)」に緑色のQRコードが送られてくる。香港に戻る当日は、陰性証明や?康碼を見せるなど必要な入境手続きを行った後、自宅に戻ることができる。その後、3、5、9、12、16、19日目にPCR検査を受けなければならない。空路で入境する場合、陸路と大きく違うのは空港到着後にPCR検査を空港で受け陰性であれば自宅に戻ることができる。

 香港居民が広東省以外の中国本土またはマカオから戻ってくるケースでは、ワクチン接種を終えていない人は入境72時間前の陰性証明、ホテルか自宅での14日間の強制隔離が必要となる。PCR検査は3、7、12、16、19日目に行う。ワクチン接種を終えた人(2回目接種から14日が経過)は、接種完了記録、72時間前の陰性証明が必要で、自宅またはホテルで7日間の強制隔離となる。PCR検査は3、5日目にホテルで行われ、隔離終了後7日間は自主健康管理期間で9、12、16、19日目に受けなければならない。

 台湾から香港に戻る場合は、ワクチン接種を終えていない人は72時間前の陰性証明、政府指定ホテルでの21日間の予約確認書が必要。PCR検査は3、5、9、12、16、19日目に実施される。ワクチン接種完了した場合は72時間前の陰性証明、政府指定ホテルででの14日間の予約確認書、隔離中のPCR検査は3、5、9、12日目に行う。隔離終了後7日間は自主健康管理期間で16日目と19日目にもPCR検査を行う。

 中国本土に住む非香港居民が隔離無しで香港に来ることができる「来港易(Come2hk)」については6月、林鄭月娥(Carrie Lam)行政長官が一時的に棚上げすることを表明したままで変更はない。

 ●=奥かんむりに号

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