モスフード香港は8月30日、銅鑼湾のショッピングモール「ハイサンプレイス」11階のフードコート内に新業態「MOS CUCINA」( 08,Hysan Place, 11/F)をオープンした。元々店舗がある「MOS BURGER」に併設する形で展開する。
モスバーガーは2006年の香港進出以来、香港市場に向けてさまざまなオリジナル商品を提供してきたが、現在も積極的に店舗拡大を行い、香港内に「MOS BURGER」と「MOS CAFE」を37店舗展開する。日本国内で数多くのブランドをもつモスフードサービスは日本料理や西洋料理なども展開しているが、モスフード香港では、ハンバーガーとカフェメニューを提供する「MOS CAFE」に続き、パスタをメイン商品とする業態「mia cucina」を香港で展開するための準備を行ってきた。
アンケート調査などで、顧客がファストフードの品質向上を求めていることを改めて実感したことが新ブランド立ち上げの動機になったという。開発アイデアをより色濃く楽しんでもらえる業態へと改善を加え、これまでのハンバーガーというジャンルを超えながら、これまで培ってきた商品開発のアイデアとイタリア料理を混ぜ合わせたブランドとして、モスブランドを連想しやすく新ブランドへの信頼などの意味を込め、屋号を「MOS CUCINA」と名付けた。
モスを象徴する色である赤と緑をベースとした店はイタリア国旗やトマトを想起させるが、新ブランドのために新しい筆記体のロゴも作り、赤、緑、白の組み合わせでポップなオーダーカウンターも設置した。
パスタの量を好みで選ぶことができ、ピザは他の商品と一緒に楽しめるように手軽な価格とサイズで提供する。看板商品「和牛ボロネーゼパスタ」のほか、「トマトチーズチキンパスタ」(以上60香港ドル)や「サーモンクリームパスタ」(45香港ドル)などのパスタメニューを中心に商品を展開。どのパスタを注文しても5香港ドル追加で「とろけるチーズ」を追加できる。パスタの量も選ぶことができ、通常180グラムが、10香港ドル追加で270グラムに、20香港ドル追加で倍量となる360グラムに変更できる。
食材を生かしたパスタやピザのほか、サイドメニューにモスバーガーの人気商品であるフライドポテトやナゲットもセットにできるようにした。
セットのサイドメニューとして提供する「ボードピザ・テリヤキチキン」「ボードピザ・フライポテト」「ボードピザ・焼き肉」などは、26香港ドル追加でセットに変更でき、長方形のピザを短冊型に切った一切れを置いてもらえる。併せて、フライドポテトLサイズやナゲット、モスチキンなど、モスバーガーの看板商品も注文できる。
営業時間は11時~22時。「MOS CUCINA」は香港で3年内に5店舗の出店を計画する。