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香港の人気ヌードル「譚仔三哥米線」が日本進出へ 来春のオープン目指す

中環威靈頓街にある「譚仔三哥米線」の旗艦店

中環威靈頓街にある「譚仔三哥米線」の旗艦店

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 トリドールホールディングス(東京都渋谷区)は10月8日、傘下グループ企業のタムジャイインターナショナル(Tam Jai International Co. Limited)社を通じ、香港で人気のヌードル店「譚仔三哥米線」を日本に初出店すると発表した。初出店は2022年初春を予定。

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「譚仔雲南米線」は香港人が地元香港で1996年に譚(タン)一族が創業したチェーンレストランで、2008年に経営方針などを巡り衝突が起こり分裂。兄は「譚仔三哥米線」を開店することで一歩離れ、弟が「譚仔雲南米線」を継いだ。ミシュランガイ ドの「ビブグルマン」に3年連続で掲載され、香港では74店舗を展開している。選べる具材や辛さのバリエーションが人気のヌードルだが、店名にもある「米線」は米粉で作った麺で、もともと中国本土の雲南エリアで食べられてきた。小麦粉ではなく米粉を使い、モチモチとした粘り気に人気がある。麺の太さは素麺とうどんの中間くらいの太さで、この雲南麺を独自のレシピで「コク深く、うま味が凝縮」した味にするなど現代の香港らしい味わいに仕上げ人気を集める。

 タムジャイ社は2018年1月、M&Aによりトリドールグループ傘下に入った。雲南麺としては、香港内のシェアは約7割を持ち、昨年、中国本土、シンガポールにも既に進出を果たしている。地域の香港人に愛される ローカルな飲食店から、シンガポール、中国本土に店舗を展開する多国籍ファスト・カジュアル・レストラン・チェーンへと急速に拡大し、10月7日には香港証券取引所への上場も果たした。

 客自身がスープ、辛さ、トッピングを選ぶ麺システムは「車仔麺」と同じように香港ではよく見られ、好みの一杯に仕上げることができる。香港の店では、肉類・団子類・野菜類・キノコ・湯葉など約25の食材から選び、スープのベースは香り・しびれ・辛さ・スパイスの複雑さなど、6種類のクリアスープで展開する。「清湯」をはじめ、「コクとうま味」に花椒(ホアジャオ)のしびれが加わった「麻辣(マーラー)」スープ、甘味も感じるトマトスープ、焦がしスパイスが特徴の「●辣(フーラー)」スープなどから選ぶが、日本でも同じスープを採用する予定。さらに辛さは10段階から選ぶ。物価の高い香港で約500円程度のリーズナブルさも人気要素の一つとなっている。

 ほかにも香港では、手羽先をはじめ、ゆでた豚バラ肉に、ピリ辛ニンニクソースをかけた四川料理の前菜蒜泥白肉や皮蛋(ピータン)などのサイドメニューもある。

 トリドールホールディングスの粟田貴也社長は「譚仔三哥米線は毎日行列ができるヌードルチェーンとして、香港で発展してきた。昨年秋以降、シンガポールや中国本土にも進出し、お客さまに支持されている。コクとうま味が何層も凝縮されたスープに米線を絡めたスープヌードルは、日本でも受け入れられると確信している」とコメントする。「日本の店では、香港ではなみじみのフィッシュボールなどのトッピングに加え、日本のお客さまに喜んでもらえるような日本独自のトッピングも用意する予定。普段使いできる店として発展できれば」とも。

 ●=火へんに胡。

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