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洋食の老舗「グリル満天星」香港進出 ハンバーグには鹿児島牛と北海道の豚を使う

香港でも看板メニューの「ハンバーグオムライス」(238香港ドル)

香港でも看板メニューの「ハンバーグオムライス」(238香港ドル)

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 日本の洋食店の老舗レストラン「グリル満天星」が11月12日、香港の尖沙咀にあるオーシャンターミナル(Shop OT301-301A, 3/F, Ocean Terminal, Harbour City, Tsim Sha Tsui Tel 3751 5345)にオープンした。

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 日本で同店の総料理長を現在も務める窪田好直シェフは、「昭和天皇の料理番」として知られる秋山徳蔵に洋食を仕込まれた人物。都内に7店舗を展開し、43年間、日本人に洋食を提供してきた。香港のグリル満天星では本店で修業した安部良太シェフが指揮を執る。

 グリル満天星は1978年、前身となる「串ビストロ満天星」が開店し、1988年に現在の本店を麻布十番に開店した。伝統のデミグラスソースは昔ながらの調理法にこだわり、バターを使わずに香味野菜と牛骨、すじ肉を焼いてから煮出す。煮込み続けること1週間かけたものを使うのが同店料理の要だという。デミグラスソースをベースに、ビーフシチュー、オムレツライスなどを手作りして提供する。

 デミグラスソースは3種類。トマトソースベースのオムレツライス用、ハンバーグ用、カレーオムライス用の3つだ。ソースには大量の牛カルビと、ニンジン、タマネギ、セロリなどの新鮮な食材を煮込んで作る。

 香港ではハンバーグオムライス(238香港ドル)を看板メニューとし、エビ、ホタテを入れて、フワッと柔らかく仕上げたオムレツに甘酸っぱい風味のトマトソース、ご飯は先に蒸した後にトマトソースパウダーを使ってさらに炒めるという。オムレツ部分は、「卵、ご飯、肉汁の3つの味と食感を大切にした」という。「絹のように柔らかくしっとりとした」という卵の層に、エビ、帆立、インゲンをトッピングしているのが特徴。卵は香港でも人気のブランド「蘭王」を3つ使う。ライスには、タケノコ、玉ネギ、トウモロコシ、マッシュルームなど8種類の食材を使い、自家製の鶏ガラスープで炊き上げ、焼き上げている。ハンバーグの肉は、日本では7種類の国産牛と3種類の豚肉を使っているが、香港では鹿児島牛と北海道の豚を7:3の割合で使う。

 日本の定番料理「カニクリームコロッケ」(148香港ドル)は、カニの身に自家製クリームソースを混ぜて黄金色にカリカリに揚げ、トマトソースをかけたもの。アメリカ産のビーフに自家製の調味料を使うビーカレー(178香港ドル)は36時間かけて柔らかく煮込む、日本の店でも長く愛されるメニュー。

 日本店のエッセンスを受け継ぎ、香港ならではのサプライズも用意した。うなぎのオムレツライス(248香港ドル)は、厚みのあるうなぎをダイナミックにご飯に載せ、脂がしつこくない濃厚なソースをかけて提供する。

 もう一つの目玉は、香港限定のステーキメニューで、鉄板焼きメニューの「鹿児島県産A4和牛サーロイン」(498香港ドル)は、和牛サーロインの香りとコクを引き出す注ぐソースをかけて、ジュージューと音を立てて運ぶ。3種類のチーズを使った「ロブスターロール」(238ドル)も香港店限定で用意する。

 デザートにはスフレパンケーキ(各138香港ドル)とワッフル(各128香港ドル)、パフェ(各108香港ドル)を用意。パンケーキは、チョコバナナ、ストロベリー、ミックスフルーツ、ワッフルは抹茶、いちご、紫芋から選べるようにした。ミルクセーキ(各78香港ドル)も種類が多く、バニラ、チョコレートをはじめ、抹茶、炭コーヒーなども。

 営業時間は12時~22時(土曜・日曜は11時30分~)。

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