香港で銅鑼湾と尖沙咀の2店舗を展開する三田製麺所の「銅鑼湾ミッドタウン店」(G/F-1F., Soundwill PlazaII Midtown,1-29Tung Lung Street,CWB Tel: 2567 8066)店が12月20日、リニューアルオープンした。
登龍街は日本のラーメンを含めた麺店が多く並ぶ激戦区で、一時期同じ通りはラーメンストリートとして、日系のラーメン店がほかに7ブランドあったが、現在は4店舗が生き残っている状態。三田製麺所は2008年の創業以来、日本国内に38店、香港に2店舗を展開する。香港には2015年2月の進出以来、銅鑼店は同じ場所で営業を続けてきた。
店内はこれまでのボックスシートを取りやめカウンターにしたほか、以前のこげ茶の色合いから薄い茶色を基調とすることで店内空間を広々と感じさせる造りにし、席数は9席増やして39席を配置。路面店であることを生かして、外から店内がよく見えるようにすっきりとした大きな窓を配置し、採光を取り入れる。
麺は日本から持ち込んだ特別注文の製麺機を使って店内で製麺し、現在は日本で使う小麦粉と全く同じものを使っている。麺はうどんのような極太麺の1種類のみ。かつお節などの数種類の魚介で作られたスープと豚骨、鶏ガラ、いくつかの野菜を12時間強火で炊き続けて作るは香港進出当初から基本的に変わっていない。「濃厚でありながらシンプルな仕上がりで麺の良さを引き立たせる味」になっているという。
同店ではこれまでの物価上昇の中でも値上げはこの7年で1度に抑え、「濃厚豚骨魚介つけ麺」は小(250グラム)、中(350グラム)、大(450グラム)を84香港ドルの統一価格で提供する。特大(670グラム)は88香港ドル設定。麺は冷たいが、温めた麺「あつもり」を注文することも可能。セットメニューは、つけ麺をオーダーし、サイドメニューやドリンクを追加するもので、唐揚げ、ギョーザ、手羽先が人気メニューだという。
これまでも3か月に一度は投入してきた期間限定商品については、リニューアル前から提供してきた「ぶっかけ明太子まぜそば」(98香港ドル)に加え、同店オープンを記念して「ローストビーフつけ麺」(小・中・大=138香港ドル、特大=148香港ドル)を用意した。オーストラリア和牛のローストビーフ6枚にピンクペッパーを合わせ、水菜を添えたシンプルなつけ麺を、他のつけ麺と同様のオリジナルスープで提供する。通常のつけ麺もチャーシューを載せているが、このローストビーフは肉の量が通常の2.5倍から3倍にもなるというボリューム感が特徴。
香港では今シーズンから日本製造のエビスビールの輸入がスタートしたが、同店も今回初めてエビスビール(68香港ドル)を導入した。オープン記念として2杯オーダーするともう1杯を無料で提供する。
平日で1日300人、週末で500人の利用を見込む。
営業時間は11時~22時(金曜・土曜は23時まで)。