人気のカフェやショップが集まる湾仔・星街の裏通り「秀華坊」にあるカフェ「Jouer Atlier(ジュールアトリエ)」(G/F, 1 Sau Wah Fong, Wan Chai TEL 2528 6577)が現在、沖縄食材を使い、「ヘルシー&ナチュラル ライフスタイル」をテーマにしたアフタヌーンティーセットを提供している。
フレンチスタイルのマカロンとケーキを扱う同店のスイーツは、創業者であるアン・チェンさんの「美的センスと食材の風味を最大限に引き出す技術を融合させたオリジナリティー」で知られている。アンさんは、ニューヨークなどのギャラリーでアートコンサルタントとして活躍後、フランスのコルドンブルーで製菓技術を学び、2012年、香港でJouerを創業。香港ミルクティーなど、香港のローカルな味を取り入れた東西融合のオリジナルマカロンで話題を呼んだ後、次々と新たなレシピに挑戦してきた。
ショップとカフェを兼ねるJouer Atlierでは、目利きとして知られるアンさんがセレクトしたアール・ヌーボーのビンテージ家具やアートを飾り、ナチュラルなテイストも兼ね備えたシックなインテリアが特徴。オンライン販売や銅鑼湾リーガーデン2での販売店「Jouer Boutique(ジュールブティック)」(Shop LG23, Lee Garden Two, Causeway Bay)で、中秋節、クリスマス、旧正月など、季節の行事に合わせた贈答用スイーツが人気を博している。
今回のコラボレーションでは、「沖縄の自然の恵みを、味覚と視覚の両方で表現した」というスイーツ5種を開発した。マカロンが表現できる味の可能性を引き出すのが得意なアンさんが選んだ食材は、沖縄の海と空をイメージした青と白の「沖縄塩マカロン」(6個100香港ドル)で、沖縄の海水から生まれた天然塩を使い、「口にした時の塩辛さ」という意外性をマカロンで表現した。ほかにも、沖縄名産のかんきつシークワーサーを使った「シークワーサーマカロン」(6個100香港ドル)は、シークワーサー独特の酸味を生かし、「マイルドなクリームとのコントラストを強調した」という。
マカロンと並ぶJouerの人気スイーツであるレイヤーケーキにも、沖縄食材を使う。「沖縄紅芋黒糖レイヤーケーキ」(168香港ドル)は、沖縄の紅芋の特徴である赤紫の発色を生かしたスポンジと、黒糖の香ばしさが特徴の黄色のスポンジを交互に重ねた。「シークワーサー黒糖ゼリーレイヤーケーキ」(168香港ドル)は、シークワーサーのスポンジ、沖縄塩のクリーム、黒糖ゼリーの3層を重ねた。「爽やかさとまろやかさ、甘さと塩辛さ、多彩な食感のバランスで堪能できる」という。
「シークワーサーチーズタルト」(4個192香港ドル)は、サクサクとしたサブレ生地のクリームチーズケーキに、シークワーサー果汁とマスカロポーネを混ぜ合わせたクリームを載せ、黒糖のクランブルを振りかけた。同店スイーツは化学添加物不使用で、甘味は控え目に仕上げている。
「沖縄シーサイドアフタヌーンティーセット」(2人分)は、「沖縄紅芋黒糖レイヤーケーキ」「シークワーサーチーズタルト」各1個、「沖縄塩マカロン」「沖縄シークワーサーマカロン」各3個、コーヒーまたは紅茶計2杯で380香港ドル。秀華坊のJouer Atelierでのイートインまたはオンラインからのデリバリー(前日までに要オーダー)も可能。
「沖縄xJouer」特別メニューは3月31日まで。現在は新型コロナ肺炎措置に準じて営業。