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1万香港ドル分の電子マネー支給へ 第1弾は4月から5,000香港ドル分給付

香港市民には1万ドルの電子マネーが支給される

香港市民には1万ドルの電子マネーが支給される

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 香港政府は3月7日、1万香港ドルの電子マネーの給付ついて申請方法を明らかにした。給付は4月から第1弾として5,000香港ドル分を支給する。前年の登記記録があれば再登録は不要。スムーズに給付することでオミクロン株で傷ついた香港経済の活性化にについてできるだけ早く寄与させたい考えだ。

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 香港は9日現在、検査による陽性反応を示した人は55万1233人、最終確定した累計感染者は23万8657人、死亡者は2869人となっている。新規感染者は2万5991人、うち7人は海外からの輸入症例だ。一方、ワクチン接種者については、1回目が610万4477人(90.6%)、2回目も終えた人は531万3697人(78.9%)となっている。3回目の接種回数は211万4835回。

 香港政府は新型コロナウイルスにより香港市民の家計を助ける目的と落ち込んだ経済を活性化させるため2020年度は1万香港ドルの現金、2021年度は5,000香港ドルの電子マネーを給付してきた。2022年に入りオミクロン株が感染爆発が起こり厳しい防疫対策を講じたことから、2022年は前年の2倍の金額の1万香港ドルを電子マネーで給付することを決めた。これで給付は3年連続となる。

 給付開始日は厳密な日程は決まっていないが4月からで、第1弾として5,000香港ドルを支給する。残りの5,000香港ドルは今年半ばの開始を計画している。対象は18歳以上で、永久居民、香港の居住資格者で、6月18日までに24カ月以上連続して香港を離れていない人が対象。2022年3月1日に現在、695万9924人が登記を済ませており、今回は664億香港ドルの予算を計上した。

 適用される手段は2021年と同じように、「WeChat Pay HK」「支付寶香港(Alipay HK)」「拍住賞(Tap & Go)」の3つのアプリと、「八達通(Octopus)」の4種類。既に受給したことのある人は、登記情報を再利用するため再登録する必要はない。こうすることで、できるだけ早く経済を回そうとする意図がある。

 Octopus以外のアプリは期日が来れば自動的にアカウントにチャージされる。有効期限は2022年10月31日。Octopusは、各MTR駅に設置されている交通還元用の水色機械、フェリーターミナルとLRTサービスセンター、セブン-イレブン、サークルK、恵康(Wellcome)などでチャージできる。昨年は2,000香港ドル、2,000香港ドル、1,000香港ドルの3回に分けて給付したが、今年は4,000香港ドル、1,000香港ドルの2段階で支給する。5月31日までに4,000香港ドルを使うと6月16日から1,000香港ドルのチャージが可能になり、6月30日までに4,000香港ドルを消費すれば7月16日から1,000ドルがチャージされる。以下、8月31日までなら9月16日から、9月30日までなら10月16日から、10月31日なら11月16日から、それぞれ1,000ドルがもらえる。最終有効期限は12月31日。Octopusを変えたりなくしたりした人は3月7日~25日の間に、専用サイトまたは旺角(Mong Kok)、天水圍(Tin Shui Wai)、湾仔(Wanchai)の3カ所に設置された消費券計劃臨時服務中心(CVS Temporary Service Centres)で再登記する必要がある。

 現金への引き換えはできないほか、小売店、飲食店、香港ベースのECサイト(アマゾンなどは不可)などで利用可能だが、税金、電気、水道などの公共料金、トンネルや駐車場の料金、政治や宗教、慈善団体への寄付、保険などの金融商品、授業料などには利用できない。

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