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香港MTR、ホンハムー金鐘間運行開始へ 金鐘~上水間を15分短縮

香港島と九龍を新たに結ぶ路線が運航開始に

香港島と九龍を新たに結ぶ路線が運航開始に

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 香港地下鉄(MTR)は5月3日、沙田(Shatin)と中環(Central)を結ぶMTR沙中線(Shatin to Central Link)の紅●(Hung Hom)~金鐘(Admiralty)間の延伸部分について、5月15日に開通すると発表した。これにより、金鐘から上水(Sheung Shui)まで乗り換えなしでいけるようになり、所要時間も15分短縮される。

灣仔北のコンベンションセンター駅は海をテーマにした1200点の写真も展示

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 沙中線は、羅湖(Lo Wu)と紅●を結ぶ東鉄線(East Rail Line)がさらに南進してビクトリアハーバーを超え金鐘まで延伸する路線。延伸部分の総延長は6キロで、南北走廊(North South Corridor)と呼ばれる。

 途中駅として、湾仔(Wan Chai)の会議展覧中心(HKCEC)の東側に「会展駅(Exhibition Centre Station)」を建設。金鐘駅は始発・終点の駅となるが、港島線(Island Line)、●湾線(Tsuen Wan Line)、南港島線(South Island Line)に続く4路線目が乗り入れる香港最大の鉄道ターミナル駅となる。金鐘駅に新設する運行掲示版には、●湾線(Tsuen Wan Line)と東鉄線の両方のプラットホームの様子が見られるようになっており、利用客は混雑ぶりを見ながら、どちらの路線を利用するのかを選択できるようにした。

 2021年の屯馬線(Tuen Ma Line)の開通では、いくつかの駅で芸術作品を展示したが、紅●、会展、金鐘でも、新しく芸術的な展示を行う。宋皇臺(Sung Wong Toi)では、駅開発の歴史が分かるようにしたが、会展では駅の工事中に第2次世界大戦で利用された爆弾が発見されたことから、安全措置を講じた上で発見された爆弾を展示する。

 現在の東鉄線は12両編成となっているが、沙中線として開通後は9両編成で運行し、段階的に車両を入れ替える。運行掲示板には次の列車は何両編成かの表示されるほか、プラットホームの床のサインでも、9両編成と12両編成時の車両停車位置が分かるようにする。MTRのアプリなどには東鉄線の混雑状況をリアルタイムで表示できるようにした。混雑していれば黄色、空いていれば緑色を表示する。

 これまでは、香港島から羅湖に向かう直通列車が無く、九龍塘駅などで乗り換える必要があったが、開通により乗り換えが解消されるため、深●へのアクセスが大幅に向上する。金鐘から上水まではこれまで2回の乗り換えが必要だったが、それが無くなり、所要時間は55分から40分と15分短縮される。今回の開通で利用客が最も恩恵を受けると思われる紅●~金鐘間も2回の乗り換えが無くなり、19分から12分と7分短縮される。沙田(Shatin)~銅鑼湾(Causeway Bay)間も金鐘での乗り換えのみとなり9分短縮され所要時間は27分になる。

 延伸工事は2012年に始まったが、工事の遅れなどで10年をかけて完成することになる。最近の工事はスムーズに進み、昨年10月の発表では「2022年6~7月に開通予定」としたが、結果的に約1カ月ほど前倒しする形となった。

 これまで、香港島(Hong Kong Island)と尖沙咀(Tsim Sha Tsui)を結ぶ列車は?湾線しかなかった。特に、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)&紅●~中環&金鐘間は香港の大動脈中の大動脈。2つのMTR路線がビクトリアハーバー中央部を越えることから、混雑が分散されるだけでなく、人の流れが大きく変わることが予想される。

 紅●=石へんに勘。●灣=草かんむりに全。深●=土へんに川。

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