香港を象徴するアイコン「スターフェリー」で香港最高峰のホテル「ザ・ペニンシュラ香港」のアフタヌンティーを提供するプログラムが3月31日、始まる。
ペニンシュラのアフタヌンティーやフリーフローが楽しめる約2時間のクルーズがスタート
ロビーラウンジで生演奏を聴きながら楽しむことで知られるザ・ペニンシュラ香港のアフタヌンティーは95年の歴史がある。一方、スターフェリーは125年の歴史を持つ香港を象徴する乗り物で、この2つがタッグを組み、「ワールドスター」号と名づけ、経営危機も騒がれるスターフェリーに新たな光を差し込むプログラムとして3カ月限定で企画した。
スターフェリーの尖沙咀の乗り場で、中環や灣仔に行く路線より東側の乗り場の階段下にはペニンシュラ香港のアイコン、白い帽子と制服を身にまとったページボーイやページガールが出迎える。階段の上には待合スペースがあり、ペニンシュラ香港の看板を付けたハイカウンターを設置した。
フェリー乗船の際にも、ページボーイをはじめとしたスタッフたちが出迎えるが、今回の企画のためにスターフェリーの一艘を、船内を中心に大きくリノベーションした。床材の年季の入ったこげ茶の木はそのまま残しながらも天井などを張り替え、「スターフェリーがまるでレストランになったかのような空間に仕上げた」という。盤面にはペニンシュラカラーとしてなじみのあるグリーンを施した特注のテーブルを置き、ペニンシュラのロゴ入りのクッションも仕立て、椅子や観賞植物もペニンシュラ香港から持ち込む。
クルーズのプログラムは3タイプを用意し、アフタヌンティーがメインの「ペニンシュラ・アフタヌーンティー」、夕方のフリーフローで提供する「サンセット・ソワレ・クルーズ」に加え、ウエディング用のプログラム、「ハーモニー・オン・ザ・ハーバー」も20万8,000香港ドル~テーラーメードで提供する。
アフタヌーンティーメニューの内容も、「フェリー」を意識したものに仕上げた。特に甘いスーツ類には、いかり型のチョコレートやスターフェリーのイラストをあしらったチョコレートプレート、ムース状の部分を浮き輪に見立てるなど、スターフェリーならでは工夫を施す。
同プログラムではライブパフォーマンスも用意。船内に生演奏の歌や楽器の音色が響き渡り、外には景色が広がる。ルートは天候などにもよるが、基本的に尖沙咀を出た後、西は香港のコンテナターミナルがあるストーンカッターズ島(昂船洲)の方へ、東は香港島の一番東からゆっくりと尖沙咀に戻るコースを航行する。
メニューは全て、ウェブサイトで予約する。アフタヌーンティーメニューは14時30分~16時15分のクルーズで利用でき、4人1組として2,860香港ドルで提供する。サンセットクルーズは17時30分~19時15分の乗船で、飲み放題メニューを軸にカナッペなどがつまめるメニューを935香港ドルに設定した。シャンパンも含める場合は110香港ドル追加となる。週末の土曜・日曜と祝日に運航する。天候の影響なども受けることから、予約は当日のホテル内のアフタヌーンティーや別日の予約に振り替えられるよう配慮する。
7月2日まで。