抹茶スイーツを中心に提供する「nana’s green tea」が9月28日、オープンしたばかりの香港のショッピングモール「AIRSIDE」(Shop B128, AIRSIDE, 2 Concorde Road, Kai Tak, Kowloon)にオープンした。香港初進出となり、カフェ・デコ・グループが経営する。
「nana’s green tea」は2001年から前身となる店「Green Tea Cafe」を展開し、2006年、横浜赤レンガ倉に「nana’s green tea」1号店をオープン。日本国内では現在、73店舗を展開している。香港でも同様のコンセプトの下、香港ならではの歴史や文化のエッセンスを取り入れ、「現代の茶室」を表現した。1600平方フィート以上の空間に、ゆったりと60席を配置。天井には季節感を装飾し、インテリアにはオリジナリティーと「遊び心」を取り入れ、「チェーン店を感じさせない」工夫を凝らす。
抹茶は主に宇治の「山政小山園」から仕入れたものを使う。石臼で抹茶をひく伝統的な製法で作られた抹茶に加え、煎茶、ほうじ茶、玄米茶などの緑茶にもスポットを当てる。京都産の茶葉だけでなく、鹿児島県などの茶園から仕入れた10種類以上の茶葉を使う。
メニューは数多く、例えば抹茶カテゴリーの「抹茶ラテ」でも、通常の「ラテ」(45香港ドル)、「抹茶クリームラテ」「抹茶黒蜜ラテ」「抹茶チョコレートラテ」「抹茶白玉あずきラテ」(以上48香港ドル)、「抹茶白玉フロートラテ」「抹茶ソフトクリームラテ」「抹茶チョコレートグランチラテ」(以上52香港ドル)など数多くそろえる。ほかにも、抹茶全体をフローズンベースにしたものや抹茶ベースにしたものもあるうえ、このラインアップがほうじ茶ベース、アイス・ホットなども用意しているため、ドリンク類だけでも90種類近くにもなる。
中でも、看板メニューは「抹茶あずき白玉ラテ」(48香港ドル)で、抹茶ラテをベースに、白玉もち、小豆、ホイップクリームをトッピングした。小豆は日照時間が短く、タンニンが少ないため苦味が少ない北海道で栽培したものを使うという。
パフェは8種類を用意。看板メニューは「抹茶またはほうじ茶の生チョコレートパフェ」(98香港ドル)で、バニラソフトクリーム、抹茶やほうじ茶の白あん、生チョコレートを組み合わせた。パフェにはほかにも、「わらび餅」「白玉」を使うメニューもある。香港初出店を記念して10月31日まで、1日10食限定で「抹茶金箔(きんぱく)生チョコレートパフェ」(98香港ドル)も販売する。
チーズケーキ(48香港ドル)はオーストラリア産の高級クリームチーズと抹茶パウダーを使う。ロールケーキ(48香港ドル)は、抹茶、ほうじ茶、小豆入り抹茶など、「香ばしい」茶風味のクリームをたっぷり包んだ。白玉ぜんざいや抹茶白玉ぜんざい、きなこわらび餅や抹茶わらび餅など日本の定番の甘味もある。
デザート以外にも、丼物、サラダ、うどんセットなどの軽食を終日提供。米も日本産のものを使い、青森産の鶏肉、宮崎産の卵を組み合わせた「鶏そぼろ温泉卵丼」(88香港ドル)のほか、「マグロとアボカドのとろろ山芋丼」、「サケとほうれん草の豆乳チーズリゾット」(以上148香港ドル)なども用意する。
麺類では「豆乳坦々うどん」(108香港ドル)」があり、豆乳坦々風スープベースに鶏肉とラー油を使い、「あっさりとヘルシーに仕上げている」という。「エビのトマト豆乳クリームうどん」(128香港ドル)、ボリューム感のある「牛肉カレーうどん」(108香港ドル)など、食事は17種類を用意した。
創業者の朽網一人さんは「創業当初から、魅力的なメニューと楽しい内装でお客さまを笑顔にすることに全力を注いできた」と話す。「私たちの使命は、亭主がお客さまをもてなす茶道など、日本の伝統を現代風にアレンジすること。香港にオープンするに当たり、日本のおもてなしと食文化の真の意味を表現したい」とも。
営業時間は12時~21時30分。