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フランス月間「ル・フレンチ・メイ」始まる 日本人の作品も展示

毎年恒例のフランスイベント強化月間「ル・フレンチ・メイ」

毎年恒例のフランスイベント強化月間「ル・フレンチ・メイ」

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 フランスの文化や芸術を知ってもらうため5月に多彩なプログラムを香港で展開する「ル・フレンチ・メイ(Le French May)」が5月1日、正式にスタートした。

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 今年で30周年を迎えた同イベントだが、例年通り、多種多彩なプログラムを用意。今年はパリに長年在住していた芸術家の故工藤哲巳さんや日本と香港の両方に住む加藤泉さんの作品も展示する。

 1993年に始まった同イベントだが、5月はフランス人にとって第2次世界大戦の戦勝記念日などがある重要な月。5月の開催が基本だが、今年は韓国の芸術家である姜明姫(Myonghi Kang)さんの作品展が3月1日に先行して始まるなど、年々規模が拡大している。この成長を支えているのが大手企業によるスポンサー群。BNPパリバ、ソシエテジェネラル、カルティエ、エルメス、ペリエといったフランス企業、ザ・ペニンシュラ、長江和記実業(CK HUTCHSON HOLDINGs)、元創方(PMQ)、M+、大館(Tai Kuwn)などの香港企業が名を連ねるほか、「エル」「フィガロ」などのメディアも協力している。2022年のプログラムは6つのカテゴリーだったが、2023年は12、今年は14にまで拡大した。

 注目のプログラムは「羅密歐與茱麗葉(Romeo et Juliette/ロミオとジュリエット)」。世界中に知られている作品だが、今回は、オペラとミュージカルの両方の要素を合わせた舞台で展開し、せりふや筋書きはほぼ原作通りだが、原作にはない結婚式のシーンを追加し、新しい解釈のラストシーンを用意するなど、「挑戦的な作品」に仕上げた。「新世界交響頌(Symphony of New Worlds)」は、クラシック音楽にヒップホップ、ブレークダンス、コンテンポラリーダンスを融合させたもの。

 日本からは、芸術家の故工藤哲巳さんの作品「籠子(Cages)」が中環(Central)にあるアートギャラリー「Hauser & Wirth」で展示されている。工藤さんは1962年に日本を出て、パリを中心に創作活動するなどフランスと縁が深い。併せて、日本と香港に拠点を構える加藤泉さんの作品群を中環にあるギャラリー「PERROIN」で展示している。長年、フレンチメイの親善大使を務める林嘉欣(カリーナ・ラム)さんは、白黒をテーマにした芸術作品についてM+でキュレーターと一緒に芸術教育活動も行う。通常のイベントは6月23日まで開催するが、工藤哲巳さんの作品展は8月31日まで行う。

 美食イベントである「法國五月美食薈(French Gourmay)」も並行して開催。56店舗が参加するが、フレンチレストラン以外にも、銅鑼湾にある鉄板焼き店「鉄板焼き三原-Mihara Goten」、尖沙咀のハイアットリージェンシーに入居する西洋料理店「Hugo’s」、旺角にある5つ星ホテルコーディス内にある広東料理店「明閣(Ming Court)」など、さまざまなレストランが企画に賛同し、香港のフランス月を盛り上げる。

 チケットはプログラムごとに設定されており、4~6枚まとめて買えば5%引、7枚以上であれば10%引となる。URBTIX、百老匯院線(Broadway Circuit)、art-mate、POPTICKET、購票通(Cityline)などのプレイガイドで扱う。

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