食べる

香港にレストラン新店 バカラとミシュラン3つ星フランス人シェフがタッグ

  • 12

  •  

 高級クリスタルのバカラ社とフランスのミシュラン星シェフ、アンヌ・ソフィー・ピック(Anne-Sophie Pic)さんがタッグを組んだレストラン「Cristal Room by Anne-Sophie Pic」(43/F Forty-Five Gloucester Tower Landmark, Central、TEL 3501 8580)が11月17日、香港のランドマークにオープンした。

繊細な彩りや盛り付けで仕上げるメニュー

[広告]

 フランス東部の小さな町の名前であるバカラは創業260周年。同社は香港でもこのバカラのルーツにしっかりと根を下ろし、バカラの魅惑的な世界を表現しようとレストランのオープンに至ったという。

 エントランスには炎に包まれたシャンデリアを装飾。このディスプレーは、火、空気、土、水の4つの要素の「調和した融合」を象徴していると言い、バカラの全て作品の基礎となっている要素を象徴するという。

 店内のデザインは、パリを拠点とする建築・インテリアデザインスタジオ「ジル・エ・ボワシエ(Gilles & Boissier)」が設計を担当した。同スタジオはニューヨークのバカラ・ホテルなども手がける。

 席数は40席。フロアからは香港のビクトリア・ハーバーをパノラマビューで見ることができ、オープンキッチンで展開。4人席のプライベートルームを含む10卓を用意し、最大38人を収容できる。

 アンヌ=ソフィー・ピックさんの料理は、「インプレグナシオン」と呼ばれるコンセプトと料理哲学に基礎がある。インプレグナシオンとは、「アロマが新しい流れに入り、そのアロマが最高の状態で表現されること」だと言い、マリネ、インフュージョン、スティープ、スモークなど、さまざまなテクニックによる料理を提供する。

 ソフィー・ピックさんの家系はフランスのヴァランスで3代続くメゾンの美食レストラン。夫のダヴィッド・シナピアンが指揮を執り、高級レストランと高級飲食体験を専門とするグループに変えた。世界中にレストラン8店を展開している。

 メニューには見慣れない食材も多く使う。例えば、現在のディナーメニューの「Chinese peas from Yunnan」では、雲南省のサヤエンドウにゼラニウムの葉と玉露にキャビアを添えたものから、続く「Les Berlingots ASP」は、ハードタイプのフランス東部のフランシュ・コンテ地方で生産された熟成期間24カ月のチーズを使うパスタで、香り高いマッシュルーム「シャンピニオン ド パリ」、コーヒーとソバ茶風味を利かせた。「Salsify from Eric Roy」は、フランス料理によく使われるゴボウ「サルシフィ」に蜂蜜、ビール、豚の脂身だけを塩漬けして作った生ハムのような「ラルド」、ユズ、カカオニブを添え、クリームは卵黄を使って作るムース状のクリーム「サバイヨン」を黒ゴマ入りで添えた。メインもシャンパンソースを使う天然シーバス、32カ月熟成和牛なども提供し、デザートまで含めたコースにした。

 メニューはコース料理のみ。8品のコース=2,888香港ドル、ワインペアリング=1,588香港ドル、ノンアルコールペアリング=888香港ドル。3コースメニュー=888香港ドル、4コースメニュー= 1,188香港ドル。ランチは4コースで1,080香港ドル。

 営業時間は、ランチ=12時~13時30分、ディナー=18時30分~20時30分。日曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース