買う

香港・銅鑼湾に「MUJI」旗艦店 リサイクルを意識した店内に

香港で新しいコンセプトも加えたMUJIの旗艦店

香港で新しいコンセプトも加えたMUJIの旗艦店

  • 39

  •  

 「MUJI」旗艦店が11月23日、銅鑼湾(Causeway Bay)のショッピングモール「皇室堡(Windsor House)」(G/F., Windsor House, 311 Gloucester Road, Causeway Bay, Hong Kong Tel: 2694 9309)にオープンした。経営は良品計画(東京都豊島区)。

香港で古着を染め直すプロジェクト「ReMUJI」のコーナー

[広告]

 香港でのMUJIは1991年に尖沙咀(Tsim Sha Tsui)の海洋中心(Ocean Centre)に進出したが、1998年に一度撤退。2001年に100%全額出資の子会社として香港に再進出し、今では約25店舗を構えるまでに拡大した。今回、旗艦店となる皇室堡店の店舗面積は2万7000平方フィート。九龍塘(Kowloon Tong)の又一城(Festival Walk)や九龍湾の徳福広場(Tellford Plaza)も1万平方フィートを超える大きさだが、同店は通路の間隔も広々としている。

 コンセプトとして、衣・食・住に加え「交通」をも網羅したライフスタイルを提案。香港在住者のみならず、観光などで香港を訪れる客にも、「広々とした快適な店内で『質の高い生活』についてのインスピレーションを感じてほしい」としている。

 新店舗は、無印良品のコンセプトであるシンプルさや自然志向を受け継ぎ、竹や木、リサイクル素材や廃棄物などから作られた材料など再利用可能な素材で作られている。

 SDGsという時代を反映したエコの考えとショッピングをする楽しさや体験を融合させた店だ。実際、店内に入ると今まで通りのMujiの店なのだが、竹、木などを多く使っているため、どこかソフトで暖かみのあるためリラックスできる空間となっている。

 無印良品は今回、香港で初めてリサイクル染色衣料コレクション「ReMUJI」を発表した。地元の天然青染め工房と協力し、リサイクルされた古着を染め直し販売することで、「古着に新たな命と価値」を与え、限りある資源の価値を促進し、廃棄物を削減する。

 ユニークなのは「Open MUJI」。デザイナーやさまざまな分野で活躍する人を招きワークショップや展示会などを開くことで、人と人との交流や交流を促進することを狙う。店内に専用の刺しゅうブースを設け、MUJIで販売されている布製品に刺しゅうを施すサービスも提供。好きな柄を刺しゅうできるほか、香港をテーマにした刺しゅうのサンプルも用意しており、中にはトラムやタクシーの刺しゅうもある。

 食では、カフェエリア「Cafe & Meal MUJI」を備える。旬の食材、自然派の調味料、シンプルな調理法を用いたヘルシーなメニューを豊富に取りそろえ、終日メニュー、ベジタリアンメニュー、軽食、ベーカリーデザートなどを提供。同店限定メニューとして、豚肉を塩こうじで味付けした「鹽麹●豬仔脾」や大根と和牛煮込みご飯「三色蘿蔔●和牛面肉飯」などを用意する。

 ベーカリーも備え、毎日焼きたての8種類も販売。クロワッサンでもチェリーアーモンドクロワッサンにしたり、イングリッシュマフィンもチョコレートや抹茶フレーバーにしたりしたほか、半熟チーズタルト、プリンパンなども販売する。

 ドリンク類にも力を入れた。ハイライトとして新しく台湾ビールを紹介する。ライチやルイボスを使うなど、これまで味とは一味違うビール(各38香港ドル)を販売するほか、コーヒースタンドでは、客がマシンを操作してコーヒーを購入することもできる。

 追加サービスとして店内に「給水所」を増設し、無料で飲料水を提供する。 使い捨てのペットボトルを減らし、環境に優しい生活習慣を提案しようと、さまざまな種類の水筒も並べた。セルフサービスのコーヒーマシン「COFFEE STAND」も設置。 地元のコーヒーロースターから仕入れた焙煎(ばいせん)したてのコーヒー豆を使い、瞬時にひくことで「芳醇で香り高い味わいに仕上がる」というコーヒーを提供する。

 営業時間は11時~21時30分。

 ●=火へんに考、●=火へんに會

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース