
香港国際空港を拠点とする唯一の格安航空会社(LCC)であるHK Expressは、2月14日に沖縄県の石垣島、2月26日に下地島(宮古)へのルートを再開すると相次いで発表した。那覇とのルートもあり、沖縄主要3空港に乗り入れる唯一の航空会社となった。これにより香港と沖縄諸島の距離が再び近くなる。
香港エクスプレスは、コロナ禍が落ち着いた後、機材や人員の見通しがついた2024年後半に、広島、仙台、静岡に就航することについて次々と発表。需要が高い日本ルートの新規開設と再開を積極的に行っている。
香港のフラッグシップキャリアであるキャセイパシフィック航空は2019年に香港エクスプレスを傘下に収めた。羽田空港、成田空港など一部の例外はあるが、地方空港には香港エクスプレスを就航させ、市場規模としては大きくはないが確実に需要がある日本の地方都市へのルートを就航させることで、乗客の要望を満たそうとしている。現在、仙台空港、羽田国際空港、成田国際空港、静岡空港、中部国際空港、関西国際空港、広島空港、高松空港、福岡空港、那覇空港に定期便を持つ。今回の石垣島と下地島は、リゾート地としての香港人の人気も高いことから復活が期待されていた。
石垣島は八重山列島にあり、石垣市は市として最南端および最西端に位置し、本州よりも他のアジア諸国に近い。そのため、食、風土、自然に独自性が高いほか、リゾート地としても知られている。香港人には石垣牛なども人気がある。
石垣線は2025年4月3日~10月25日、毎日運航する。UO812便は7時35分香港発、10時40分に石垣着。UO813便は11時35分石垣発、12時50分に香港着。機体はA320を予定する。
後者の下地島(宮古)は宮古列島の一つで、石垣島との距離は約100キロ。伊良部島と隣り合わせの島で下地島と道路でつながっている。その伊良部島も宮古島と伊良部大橋でつながっており、下地島に行けば簡単に宮古島に行くことができる。
下地島便は6月27日~10月24日、週4便での運航を予定。2020年2月にコロナ禍で運休する前は週3便だったことから1便増えたことになる。UO814便は火曜・木曜・金曜・日曜運航で、14時10分香港発、17時25分下地島着、UO815便は火曜・木曜・金曜・日曜、下地島18時10分発、19時35分香港着。こちらも使用機材はA320を使用する。