銅鑼湾の中心街、SOGO並びのヘネシーロード(軒尼詩道)にある飲食店ビル「Circle Plaza」(14/F Circle Plaza 499 Hennessey Road, CWB, TEL 2250-7117)に3月12日、明太子料理を中心に提供する飲食店「鱈卵屋(たららんや)」がグランドオープンした。
同店は明太子を日本で初めて製造・販売した福岡の「ふくや」の関連会社が経営するもので、香港で「明太子」をテーマにしたレストランは初の試み。香港の若者をターゲットにする店内はポップな色使いで、2~4人用テーブルを中心に計32席を用意する。カウンターには福岡の食材やスイーツ、博多織の小物なども展示し、県産品の販売も行う。
香港市場を意識して、メーンメニューに明太子入り海鮮ひつまぶしの「鱈卵碗」を掲げる。同メニューは明太子とハマチ、サーモン、いくら、ウナギなどを選び、組み合わせて、混ぜたり、薬味を載せたり、だしを入れたりして楽しむ丼で、118~168香港ドルで提供する。ランチは「ひつまぶし」に加え、粒明太子を載せた白いご飯と一緒に提供する「チキン南蛮定食」「豚キムチ定食」(以上98香港ドル)」も用意。
ディナーメニューは「明太子」「焼き明太子」(以上128香港ドル)をはじめ、「鱈卵屋のポテトサラダ」(48香港ドル)や「ふわっと明太だし巻き卵」(70香港ドル)などの一品料理12種類のほか、から揚げやエビフライ、煮物、焼き物まで約50品を用意。日本人が居酒屋としても利用できるラインアップにした。
「当店を、明太子を香港に広める発信地にしたい」と同店ゼネラルマネジャーの小倉靖史さん。多くの日本食材が流通している香港だが、明太子のことを「魚卵」とだけ認識している人は多いという。小倉さんは「香港市場に向けて明太子のブランディングをするためにもあえて『明太子』ではなく『鱈卵』という意味が分かりやすい表現を使って最初のステージをつくりたい」と意気込みを見せる。
物販コーナーでは粒明太子「鱈卵明太150グラム」(120香港ドル)などを販売し、4月からは香港オリジナルの「わさび味」や「ガーリック味」も用意する予定。
営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー18時~23時15分。