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競馬の香港国際競走、香港カップはロマンチックウォリアーが4連覇

香港カップで4連覇のロマンチックウォリアー

香港カップで4連覇のロマンチックウォリアー

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 世界の競馬界でも有名なレースである香港国際競走(Hong Kong International Race/HKIR)が12月14日、沙田競馬場(Shatin Racecourse)で行われた。メインレースの「香港カップ」はロマンチックウォリアーが史上初の4連覇を果たした。日本からは7頭が出走し、その中でも「香港マイル」に出走したソウルラッシュがトップに半馬身差と惜しくも2位だった。

惜しくも2位に終わったソウルラッシュ(右)

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 競馬ではG1と呼ばれる最高グレードのレースがあるが、HKIRでは香港ヴァーズ(2400メートル)、香港スプリント(1200メートル)、香港マイル(1600メートル)、香港カップ(2000メートル)という4つの国際G1を1日に4レース開催する。日本馬も数多く参戦するレースとしても知られている。

 香港ジョッキークラブ(HKJC)は近年、「競馬ツーリズム」を展開し、外国からの観光客の誘致に注力。競馬場の改修などを進め、訪問客が競馬を楽しめるようにしている。今年のレースで沙田競馬場を訪れた人は前年比30%減の4万8494人で、うち1万3000人が外国からの観戦者となった。売り上げは前年比約3%減の16億6400万香港ドルだった。

 最初に行われるG1の「香港ヴァーズ」は日本馬が過去5勝したことがある相性が良いレースで、日本からはアーバンシックが参戦した。レースは凱旋(がいせん)門賞3着だったソジーが最後の直線で4頭のたたき合いを制し優勝した。アーバンシックは10着に終わった。

 短距離王を決める「香港スプリント」は、ザカリー・パートン騎手が騎乗するカーインライジングが自身の記録を更新する16連勝を達成するかどうかに注目が集まった。結果は、実力通りカーインライジングが3馬身と4分の3差をつける圧勝で他の馬を全く寄せ付けなかった。日本のサトノレーヴは9着、ウインカーネリアンは11着に沈んだ。

 「香港マイル」は2024年、ほかの馬と接触が影響して2着に終わったソウルラッシュが再び挑戦。道中、ソウルラッシュは昨年の覇者、香港のヴォイッジバブルをぴったりマークする形で競馬を進め、最後は2頭の競り合い。残り150メートルで一瞬ソウルラッシュが前に出たが、ヴォイッジバブルが盛り返し残り50メートルで前に出て、半馬身差で勝利した。もう一頭の日本馬エンブロイダリーは11着だった。

 メインレースの「香港カップ」は史上初の4連覇が懸かるロマンチックウォリアー(J・マクドナルド騎手鞍上)に日本馬のベラジオオペラとローシャムパークの2頭が挑んだ。出走予定だったロードデルレイは出走取り消しとなった。レースは、4コーナーを抜けて先頭にたったロマンチックウォリアーはじわりじわりと後続を引き離していく。最後にベラジオオペラが追い上げたものの、2着に終わった。

 史上初の4連覇を達ししたマクドナルド騎手は「正直なところ、プレッシャーは大きかった。手術を受けたが、彼は良い状態で、落ち着いていていた」と勝利の余韻に浸った。

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