香港島・湾仔のHopewell Centre 62階にあるレストラン「THE GRAND BUFFET(Hong Kong)」(Hopewell Centre 62/F, 183 Queen’s Road East, Wan Chai, Hong Kong TEL 2525 0001)が現在、老舗臘味(ラッメイ)ブランド「金菊園(Kam Kook Yuen)」とのコラボレーションで「香港の味」を再解釈したメニュー「秋冬臘味自助餐」を冬季限定で提供をしている。同店はゆっくりと回転しながら香港島とビクトリアハーバーを一望できることで知られる。
臘味フェアは昨年の初開催が好評だったことを受け、今年は葡京飲食集團グループ内の複数ブランドにも拡大し、より幅広いメニューで「香港の冬の味覚」をビュッフェスタイルで提供する。
臘味は冬の香港を象徴する伝統食材で、豚肉やカモ肉を調味して乾燥・熟成させた中国伝統の保存肉を指す。臘腸(ラップチョン)と呼ばれる豚肉をベースに砂糖・酒・しょうゆ・香辛料で味付けし、腸詰めにして乾燥・熟成させた中国伝統のソーセージや、鴨肝腸(アッガンチョン)と呼ばれる、臘腸よりもコクが深く、香りが強いのが特徴のカモレバーを使った濃厚な中国式ソーセージがある。
金菊園は1924年創業の臘味専門店で、100年続く香港の老舗として知られる。創業者黎君の技術を受け継ぎ、現在はひ孫で4代目に当たる黎曉靈さんが伝統製法を守り続ける。保存料を使わず、香港製造にこだわり、手作業で仕上げる臘腸や鴨肝腸を主軸に据える。
同店は、海鮮、点心、鉄板焼き、インド料理など多国籍料理をビュッフェで提供する人気店。回転レストランならではの360度の眺望も魅力で、観光客だけでなく地元客の利用も多い。今回のフェアでは金菊園の臘味を使った伝統料理を現代的にアレンジしたメニューをそろえる。
例えば、ライブステーションで蒸し上げるもち米に、手切りの臘腸、鴨肝腸、●肉、さらに夜限定として鴨を塩漬けした伝統食品「南安鴨」を合わせた一品。臘味のうまみが米に染み込み、「冬の香港らしい味わい」に仕上げたという「臘味糯米飯配金菊園手工臘味」がハイライトメニューとして登場。
甘みのある大根と臘味の塩気が調和した香港の定番点心である大根餅「蒸臘味蘿蔔●」や、外はカリッと、中はほくほくのタローパンケーキで臘味を巻いた「懷舊臘腸卷」も用意する。臘味をスイーツに応用した創作メニューとして、甘さと塩気のバランス、小さな丸い卵型が連なる形状の香港のストリートスイーツ「創意臘味鶏蛋仔」やポルトガル式エッグタルト「臘腸葡撻」などもテーブルに並べた。
今回のコラボレーションメニューは、同グループ内の他のレストランのメニューにも反映。中国地方料理の麺を中心とする同店では、臘味を使った創作麺料理を提供する「MOODLE BY THE GRAND」では、臘味のうまみを引き出した自家製スープのパスタのような中西が融合した「蕃茄臘肉猫耳朶」や、四川産生姜香るカモのもものスパイシーあえ麺「椒麻手撕臘鴨脾」を考案した。
西洋菓子と臘味を組み合わせたユニークなメニューを作った「BAKERY BY THE GRAND」では、臘肉を使ったカルボナーラ風スパゲティ「臘肉水煮蛋●邦尼意粉」や臘腸とタロイモのバスクチーズケーキ「臘腸香芋巴斯克蛋●」なども展開する。
金菊園4代目の黎曉靈(Kimmy Lai)さんは「THE GRAND BUFFETは多くの香港人にとって思い出の場所。伝統の臘味を新しい形で楽しんでもらえるのがうれしい」と話す。葡京飲食集團の鄧偉健CEOも「昨年の反響を受け、今年はさらに幅を広げた。香港の伝統食材の魅力を再発見してほしい」と呼びかける。
ランチ=12時~14時30分(日曜は15時まで)、ディナー=18時~22時。価格は月によって異なる。1月・2月は、平日ランチ=大人488香港ドル、子ども・シニア(65歳以上)338香港ドル、土曜・日曜・祝日=大人618香港ドル、子ども448香港ドル、シニア518香港ドル。ディナーは、大人=868香港ドル、子ども=498香港ドル、シニア=768香港ドル。バレンタインデー、旧正月などは別途料金設定あり。
秋冬臘味ビュッフェは2月28日まで。
●=月に南、●=米へんに羔、●=上に下。