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香港の公共バス、シートベルト着用が義務に 現状6割のバス対象に

1月25日からシートベルト着用義務が課される香港

1月25日からシートベルト着用義務が課される香港

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 香港政府は1月25日から、現在登録されている公共バスの全ての座席、スクールバスや従業員向けの送迎バスなどのプライベートバス車両について、乗車する乗客へのシートベルト着用義務を課す。

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 新ルール導入の理由について運輸署(Transport Department)は、「正面衝突した場合、運転手と乗客の死亡リスクは約40%、重傷リスクは約70%減少するため」と説明するほか、「全てのスクールバスにシートベルトの装着を義務付けることで、児童・生徒に対し幼少期からシートベルトを着用する習慣を身につけさせ、交通安全意識を高めるのが狙い」と説明する。

 香港政府が昨年2月に発表した香港月刊統計(Hong Kong Monthly Digest of Statics)によると、2014年~2023年の交通事故数は1万5000件~1万7000件の間で推移している。一方、死亡者数・重傷者数は2015年の2627件を最高に基本的に右肩下がりで、2023年には1096件にまで減少した。政府としては、さらにこの数字を減らしたい考えがある。

 香港におけるシートベルトの着用義務の歴史を見ると、1983年10月にプライベートカーの運転席と助手席について着用が義務化された。1989年7月からはタクシーの運転席と助手席、翌1990年1月には貨物車の運転席と助手席も対象となった。1996年6月になるとプライベートカーの後部座席に適用範囲が広がり、2001年1月からはタクシーの後部座席も着用義務となった。ミニバスにおいては、2004年8月時点でミニバスにシートベルトが装備されている場合は、装着しなければならなくなった。

 今回対象となるのは、1月26日現在登録されている路線バスなどの公共バスの全ての座席、プライベートバス(スクールバスや従業員向けの送迎バスのこと)、貨物車の後部座席、特別用途車両の運転席と全ての座席。それ以前に登録されたシートベルトがない各種車両は対象にはならない。

 ただし、スクールバスは2028年12月31日までにシートベルトがついているバスに切り替える必要がある。運輸署によると、全てのバスのうち6割に当たる3500台のバスは全ての座席にシートベルトが装備されており、特に2018年7月以降に登録された車両は全座席にシートベルトが装備されているとした。

 これにより、バスツアーのガイドも、運転走行中に座席に座ってシートベルトを着ける必要があり、車両が停車しているときに立って説明することが可能となる。スクールバスにおいては、シートベルトが緩んでいたり、児童・生徒がきちんと着用できていない場合は、監督者が停車中に児童・生徒のところに行ってシートベルトを締めに行くことは可能とする。違反者は罰金が最高で5,000香港ドルまたは3カ月の禁錮刑となる。

 併せて同日から、 運転者は運転中に前方に置くことのできる携帯電話、タブレット、パソコンの台数は最大2台までとなり、スクリーンの大きさは最大で19インチまでとなった。前方に何台も端末を並べるのは、香港のタクシーならではの光景で、配車、ナビ、チャット、そして株価チェックまで、用途ごとに端末を分ける人も珍しくないが、違反した場合には最大2,000香港ドルの罰金となる。

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