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香港日本人学校で「ラグビーセブンズ教室」元女子日本代表が特別授業

ラグビーセブンズ教室で競技の魅力と挑戦の大切さを学ぶ児童たち

ラグビーセブンズ教室で競技の魅力と挑戦の大切さを学ぶ児童たち

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 全日本空輸(ANA)香港支店主催による「ラグビーセブンズ教室」が1月19日、香港日本人学校香港校で開催された。

講師を務めた横尾千里さん(中央)、田中笑伊さん(左)、立山由香里さん(右)

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 同イベントは、香港校閉鎖に伴い、今年4月から大埔校へ移る児童を対象に、「心に残る特別な体験を提供すること」を目的に企画したもの。元女子セブンズ日本代表選手3人を特別講師に迎え、ラグビーセブンズの魅力や競技特性についての講話に加え、実際に体を動かす体験プログラムを行った。参加者は、香港日本人学校 香港校の小学部・中学部に在籍する児童約230人、保護者約30人。会場は多くの参加者でにぎわい、終始、活気に包まれた。

 香港日本人学校香港校は、香港で戦後初めて、1966年に設立された、55年の歴史を持つ私立の小・中学校。文部科学省の認定を受けた「在外教育施設」として、日本の義務教育を当地でも実践することを使命としてきた。校舎は香港島のハッピーバレー(Happy Valley)に位置しているが、今年3月31日をで校舎の使用を停止し、「香港日本人学校大埔校」と統合されることが決まっている。

 講師として登壇したのは、2016年リオデジャネイロオリンピックに女子7人制ラグビー日本代表として出場し、現在はANA社員として勤務する横尾千里さん、2024年パリ五輪に出場した現役選手・田中笑伊さん、元日本代表で現在はトレーナーとして活躍する立山由香里さんの3人。いずれも女子ラグビー界を支えてきた実績を持つ。

 香港はラグビーセブンズ文化が深く根付く地域であり、日本代表として香港で戦ってきた経験への感謝も講師が語った。田中さんと立山さんも、女子ラグビーの魅力や仲間と支え合う大切さを伝え、児童との交流を深めた。

 横尾さんは、自身のオリンピック経験や挫折を振り返りながら、「好きなものを好きでい続けること」「挑戦し続けることの大切さ」を児童に伝えた。結果が出なかった経験や、けが、セレクションなど、ラグビーならではの困難を乗り越えてきた実体験に子どもたちは真剣なまなざしで耳を傾けた。

 体験プログラムでは、講師のかけ声に合わせて体を動かすウオーミングアップで開始。「肩」「頭」「腰」「尻」「足首」などの指示に瞬時に反応することで、楽しみながら集中力と反応力を高めた。その後はボールを使ったアクティビティーを行い、「今日はスキルよりも、まずボールに触れること」をテーマに、目と目を合わせて手渡しでボールをつなぐ練習を続けた。安全面に配慮し、ボールを浮かせず、声を出しながら協力することで、ラグビーに不可欠なコミュニケーションと信頼の大切さを体感する内容に仕上げた。

 ANA香港支店の高野弘樹支店長は「結果よりも、直接触れ合った時のフィーリングが一生の思い出になる」と話し、体験型イベントの意義を強調。「スポーツを通じて挑戦する姿勢や人とのつながりを感じてほしい」との思いを述べた。学校統合を控えた特別な時期に実施した同イベントは、児童のみならず、保護者や教職員にとっても心に残り、関係者はスポーツが持つ力を通じ、日本人としての誇りと未来へ挑戦する心を育む契機になることに期待を寄せる。

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