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香港・銅鑼湾に日本生まれのコリアンダイニング-日本キムチ食べ放題

石焼きビビンバと冷麺を組み合わせた同店の人気メニュー

石焼きビビンバと冷麺を組み合わせた同店の人気メニュー

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 大阪・関東を中心に直営だけで20店舗を展開するカジュアルコリアンダイニング「大阪李朝園」が6月6日、香港銅鑼湾駱克道(447-449 Lockhart Road, Causeway Bay)にグランドオープンした。

ハイテーブルとローテーブルを組み合わせてレイアウトを組んだ店内

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 もともとキムチ製造・卸業をベースに韓国料理を展開し、現在は大阪の李朝園を姉が経営、弟の吉川炫舜さんが関東を中心に直営店やフランチャイズ展開を日本内外に手掛けるRホールディングス社を経営する。海外展開を意識したのは2008年、北京五輪で出会った中国の人に「こんなにおいしいキムチは食べたことがない」と言われ、「日本から世界に輸出したいと思った」と海外進出の経緯を振り返る炫舜さん。

 路面店の同店は39席を用意し、テーブル席を中心に構成。カジュアルな造りながら、「気取らず入りやすいデザインに仕上げている」という。冷めにくい石焼きをメーンに使うことで店内に香りがあふれ、煙と音が食欲をそそる演出を施す。

 目玉は「泡菜(キムチ)」。日本のキムチが韓国のものと味わいが異なる理由は「韓国ではイワシを使うが日本ではカツオのダシを使うため」という。「カツオのダシによつて口に入れたときにあっさりとした甘さがあり、ゆっくりと辛さが広がってくる」と解説する。韓国の豆腐煮込み鍋料理「スンドゥブ」がもともとロサンゼルスで進化したように、キムチも歴史とともに日本で進化したものの一つだという。酸化すると酸っぱくなるため、毎日自家製のオリジナルのタレで漬けたものをテーブルに提供する。同店でキムチは食べ放題。

 オープンに際して地元香港人のコンサルタントシェフと共に半年かけてメニューを開発したというが、全てのメニューの中から代表的なものは香港に持ち込んだ。「滿腹套餐(まんぷくセット)」(78香港ドル)は、石焼きビビンバと冷麺のセットで、大阪で一番売れているメニュー。冷麺に使う麺は、日本の自社工場で製造したものを直送し弾力があるという。「炸蟹餅(カニコロッケ)」(68香港ドル)はクリームコロッケでなく、カニ肉が8割の香港限定メニューだ。酸味のあるトマトソースと秘伝のタルタルソースをかけて味の濃淡を楽しませる。ほかにも「泡菜餃子(キムチギョーザ)」(48香港ドル)や南蠻鶏(チキン南蛮)」(35香港ドル)も用意する。

 営業時間は12時~24時。

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