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香港にフュージョン台湾料理-金融系脱サラの若者数人が開く

どの料理も美しく盛り付けを心掛ける

どの料理も美しく盛り付けを心掛ける

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 香港・中環のハリウッドロードに5月20日、台湾料理と西洋料理が融合した新しい形のフュージョン台湾料理レストラン「チェックインタイペイ(Check-In TAIPEI)」(G/F, 27 Hollywood Road, Central TEL 2351-2622)がグランドオープンした。

黒を基調にスタイリッシュに仕上げた店内の様子

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 オーナーは外資系金融会社を脱サラした中華系の若者数人。カナダや欧米での生活経験のある彼らの慣れ親しんだ台湾料理は、現在香港にある伝統的な料理よりもフュージョン台湾料理が多く、香港には少ない台湾料理をもっと新しい形で提供したいという思いからオープンを決めたという。

 席数は38席と広くはない店内だが、カウンターバーも設け、料理以外にドリンク類にも力を入れている。ドリンク類を担当するのは、日本語を話し、ティーマスターとバーテンダーの資格を持つシンさん。「台湾茶を使用したカクテルやドリンクを考案するのが楽しい」というほどのお茶好きだ。「人工的な甘さや茶葉ではなく、お茶パウダーを使うドリンクは不健康で、おいしくない。本物の台湾ドリンクの数々を香港で広めていきたい」と意欲を見せる。

 メニューには屋台料理として夜市などで食べられ、多くの人に親しまれている料理を並べる。厨房を仕切るのは、ロブションに師事していた若手実力派シェフ・リョンさん。オーナーたちとシェフが意見を出し合いオリジナルに仕上げていく。「シェフは台湾が好きでよく行くので、台湾料理にも精通しているのが良かった」と話すのは、オーナーの一人、ティムさん。素材同士、素材と味、プレゼンテーション、全てを納得するまで試行錯誤を繰り返し、皆でメニューを作り上げている。

 例えば台湾の人気スナック、鶏の空揚げをワッフルと合わせNY風に仕上げメープルシロップをソースにした「窩夫鹽酥鶏(チキン&ワッフル)」(128香港ドル)や、台湾名物の「魯肉飯(豚肉の煮込みのせご飯)」をショートパスタにアレンジした「滷肉通心粉(豚肉煮込みのせショートパスタ)」(168香港ドル)、屋台料理の定番、カキ入りかき揚げを一口サイズのコロッケに変えた「●仔二重奏(カキ入りコロッケ)」(138香港ドル)などが代表メニュー。ドリンクでは、トウガン茶にプリンとブラウンシュガーパールを入れた「布丁豆花」(58香港ドル)も「おすすめ」という。

 営業時間は11時~24時(金曜・土曜は翌2時まで)。日曜定休。ドリンク類はテークアウトも可能。

 ●=虫へんに可。

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