香港で日本語スピーチコンテスト-優勝者は声優が夢の陳さん

レベルの高いスピーチを繰り広げた入賞の5人

レベルの高いスピーチを繰り広げた入賞の5人

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 香港で日本語を学習する学生が出場する「第39回日本語弁論大会」が7月13日、尖沙咀のホテル「ザ・ミラ」で開催された。香港日本文化協会と在香港日本国総領事館の共催。

出場者は登壇してスピーチをし、審査員の質問に答える

 同大会は香港における日本語学習のより一層の振興と日本語学習者の発表の場の提供を目的に1976年以来毎年開催され、今年で39回目を迎えた。以前は社会人の部と学生の部を設定した時期や、「私と日港交流」など特定のテーマを設定した大会もあったが、現在では学生が中心かつテーマは個々人のオリジナル性を生かした「自由主題」が基本となっている。

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 同大会には日本語や日本研究の学科をもつ香港の各大学・専門学校・協会などの団体からの推薦をもとに予選に参加した約30人の中から選ばれた14人が登壇し、3分以上5分以内のスピーチとスピーチ後の質疑応答を基に採点される。審査項目は内容・表現力・発音・態度・応答の5項目で競われ、在香港日本国総領事である野田仁大使を審査委員長として筆頭に6人の審査員による審査が行われた。

 日本語との出合い、日本で体験したエピソードをはじめ、香港での日常生活の中での気づきをテーマとしたものなど個性豊かなスピーチが続き、その中で優勝したのは陳婉心さん。「私の決めた道への第一歩」という演題で、声優になりたいという自身の夢を発表した。中学1年生の時から香港日本文化協会の日本語講座で日本語を学び、大学卒業後2年目の現在も同協会で学び続け、秋から日本の声優学校への入学が決まっているという。「香港での声優の社会的立場は低く、日本で技術を身につけて将来は香港や中国で声優をしながら、同じ夢をもつ後輩のために指導もしていきたい」という夢を流ちょうな日本語で語った。

 質疑応答の際も日本と香港のアニメの違いについての質問に対して、「日本語と広東語は音の高さなどが違うが、それもまたキャラクターの違う一面を見せることができる」と話すなど、自身の考えも入れて答え、会場からはレベルの高さに拍手が湧いた。陳さんは「この大会の優勝を目指していたわけではなく、声優になりたいという気持ちを込めて臨んだ」と話しながらも、「夢みたい」とほほ笑み、喜びをあらわにした。