アジアでも人気があり、ギャンブル好きの香港人の楽しみの一つである宝くじ「六合彩(マークシックス)」の1等賞金総額が1億5,000万香港ドル(約20億円)になったことを受け、9月13日、香港各地の香港賽馬會(香港ジョッキークラブ)には終日長蛇の列ができた。
マークシックスは香港ジョッキークラブが運営するため、香港内約100カ所にある場外馬券場で販売する。締め切り時間(一部支店を除く)の9時15分ギリギリのタイミングまで人は並び続け、土地柄を表すように、行列には香港住民をはじめ、西洋人からメードで香港に来ている東南アジア諸国の人まで多くの人が並び、お祭りムードを楽しんだ。
9月に入ってからは1等が出ていなかったため、ロト6と同じ仕組みのキャリーオーバー制により1等の当選金額は1億5,000香港ドル(約20億円)と告知されていたもの。販売総額は3億4,842万150香港ドル(約48億2,439万円)に及んだ。締め切り後すぐに当選番号が発表され、1等として8,224万6,250香港ドル2口が発表された。続く2等は9口で各179万7,010香港ドル、3等は9万4,150香港ドルで483口が決定。1等の最低賞金額は800万香港ドルだが、その約10倍の8,000万香港ドルオーバーは今年に入ってからの最高額に当たる。
火曜・木曜・土曜(または日曜)の週3回行われるマークシックスは、1~49の番号の中から好きな数字を6個選び、そのうちいくつの数字が当選数字と一致するかで当選金額が変わる。賞金は1等から7等まで。1口10香港ドルで、枠内で1~49の数字の中から6つ選んで塗りつぶす。シートには4口書き込めるが、1口から購入可能。抽選では6個の本数字と、7番目のエクストラ数字1個が決まり、その組み合わせで当選金額が決まる仕組み。
500万香港ドル以上の賞金が当たった場合は、翌営業日の業務時間内に香港の当選者ホットラインに名乗りを上げないと当選は無効」になるというのもマークシックスを盛り上げる一つの特徴。マークシックスは1975年に始まった歴史あるもので、運営する同クラブはマークシックスの余剰金をチャリティーや社会的プロジェクトに充てている。