アデランス、香港に初進出 銅鑼湾に個室サロンも完備

香港の中心地に1号店を構えたアデランス

香港の中心地に1号店を構えたアデランス

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 アデランス(東京都新宿区)は9月28日、銅鑼湾の希慎道一號(Unit 1504, 15/F, One Hysan Avenue, Causeway Bay,Hong Kong)に香港1号店を出店した。

広々とした個室も4部屋完備

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 店内には、各種ウィッグの展示・試着コーナーや相談スペース、同社が手掛ける美容商品、関連商品などが並び、4つの個室ブースも備える。5~6万円程度の既成商品から、30~40万円のオーダーメード品などまで、日本の価格帯とほぼ同じ料金設定とした。

 同社はこれまで、欧米を中心にM&Aで海外出店を実現し、社員数は現在、世界で6700人に上る。台湾には約30年前、シンガポールと上海を中心とした中国本土にも会社を設立して10年以上になる。今回、初進出の香港に関しては直接投資で進出し、今後進出を控えるアジア各地への発信拠点としての役割も担う。2月にMBO(経営陣が参加する買収)で非上場化した同社は、現在工場があるフィリピン、ラオス、タイなども生産国から消費国へと変化を遂げる状況を前に、アジア各地への出店準備を急ぐ。

 美容への意識が高いものの、早さや手軽さを求める香港人に対して、同社の人工毛「サイバーヘア」や「バイタルヘア」などが売り込みたいラインアップの一つ。この技術は「通常の人工毛のように水を弾かず、水分も一度吸収し、タオルで拭き、整えるようにまるで自毛であるように日常生活に溶け込む商品」(同社)。アジア地域は直射日光が強く湿度も高いことから、自毛との色の差などが出てしまう懸念も払しょくしようと開発したという。「香港は街並みを見てもおしゃれで本物を求める人が多く、良いものに対してはお金を惜しまない」と津村佳宏社長。「特に香港は髪の毛の問題だけでなく、スキンケア、スカルプケアなどトータルビューティーを発信する場所にしていきたい」と意気込む。

 香港市場では2号店の出店に早い段階で着手し、中長期的には5店舗程度を目指す。同店オープンと同時に同社は香港SOGOで10月15日までポップアップショップを展開中。商品展示を行うほか、装着体験もできる。

 営業時間は 10時30分~19時30分。火曜定休。

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