香港でレストランやバーを経営するDining Concept社は2月21日、中環(Central)の大型ショッピングモール国際金融中心商場(4010,8 Finance Street, Central, Hong Kong)にオーストラリア人インテリアデザイナーのアシュレー・サットンさんとタッグを組んだバー&レストラン「Dear Lilly」(TEL 2771 6060)をオープンした。
両者のタッグは、2016年5月にクジャクをイメージの中心に据えた「Ophelia」を皮切りに「J. Boroski」「Iron Fairies」「Yojimbo」と4店のバーを約3年間でオープンさせてきた。今回で5度目となるコラボだが、同社としてはサットンさんの起用でユニークかつ話題性の高いバーを開店でき、サットンさんにとってもバーのデザインにも専念できる環境が与えられている。
5店目となる「Dear Lilly」はIFCモールの4階北側にオープンし、バーだけではなく、フードメニューも充実させレストランとしても利用できる店舗。店舗面積は、室内=2000平方フィート、屋外=2500フィートの計4500フィートに及ぶ。席数は、室内40席、屋外席80席の計120席で、パーティーなどのスタンディング形式では200~250人を収容できる。モールの北側にあり、かつ一面ガラス張りであるためビクトリア・ハーバーを眺めながら、食事や酒を楽しめるデートスポットとしても利用できる。
店名の「Dear Lilly」は、サットンさんが、何千ものラブレター、特に第1 次世界大戦と第2次世界大戦中に兵士が愛する人のために送ったラブレターを読む機会があり、その中で忘れられなかったラブレターに由来するという。
インテリアはサットンさんらしく、1つのテーマを圧倒的な数と量で客を驚かせ楽しませるスタイルを踏襲した。花に関連したものがちりばめられた店内は、壁に沿った棚には空の古い香水の瓶を何百と置き、そこに小さな花束を1つずつ差してイメージを確立。天井一面からもバラなどの造花をぶら下げて空間を演出する。床、天井、ソファ、テーブルなど至るところにハートの形のデザインをあしらい、目を引くデザインに仕上げた。
カクテルは、シクネチャーは一律120香港ドル。「MAD ENCHANTMENT」はフランスの蒸留酒であるカルバドスをベースに、アップルジュース、レモンジュース、バニラシロップとブラックベリーのピューレを加えたもの。「MADEMOISELLE LILLY」はウオッカにクランベリージュース、ライムジュース、ラズベリーのピューレ、ハイビスカスのシロップで割ったカクテルだ。そのほかワイン、ビール、ウイスキーなどのアルコール類も豊富に用意する。
料理はオイスター、エビ、タコのカルパッチョの盛り合わせ「Seafood Platter」(小248香港ドル、大488香港ドル)などスターター8種類、サラダはトマト、アボカド、キュウリなどで作る「Garden Green Salad」(98香港ドル)など3種類ある。グリルはノルウェー産のサケの「Norway Salmon」(208香港ドル)やラムチョップの「Prime Cut Lamb Chops」(288香港ドル)など6種類を用意した。サイドメニューは「Skinny Fries」(68香港ドル)を含め5種類。メインでは、黒トリュフ、パルメザンチーズのリゾット「Wild Mushroom Risotto」(178香港ドル)が「お薦め」と言い、ほかにも4種類のメイン料理がある。デザートは「Chococaramel Tart」(68香港ドル)など4種類をそろえる。
営業時間は11時~翌2時(日曜・月曜は24時まで、火曜・水曜は翌1時まで)。