アイスタイル(東京都港区)は6月8日、香港尖沙咀のふ頭すぐそばにあるスターハウス(Shop 105,1F Star House 3 Salisbury Road Tsim Sha Tsui, Hong Kong)に同社香港初進出となるコスメセレクトショップ「@cosme storee」の香港1号店「@cosme store Star House店」をオープンした。国内外合わせて30店舗目のリアル店舗出店で、同社グループ内での売り場面積は一番大きな店舗として香港市場に挑戦する。
香港ではまだまだ欧米ブランドのシェアが高いものの、SaSaをはじめとしたドラッグストア量販店では多くの日本ブランド商品を扱っているという需要もあり、またインバウンド客が日本で購入する化粧品、関連商品の売り上げも着実に伸び続けていることから香港への可能性を感じ、約2年の準備期間を経て出店にこぎ着けた。越境EC等で日本の化粧品の人気が高い、中国大陸部からの観光客が来港者の約75%という大陸を意識した点もあるという。
同店は、コスメ情報サイト「@cosme」のクチコミデータベースやユーザーの行動履歴などを分析し、ユーザーが「何を求めているか」を追求したMD(マーチャンダイジング)や、売り場づくりで成長を続ける企業で、香港は台湾に続く2エリア目の海外展開となる。日本同様、流通チャネルの垣根を超えた商品ラインアップで展開し、売り場のカテゴリーに関しても、「美白」「アンチエイジング」「メンズコスメ」など、テーマに沿った商品を集めた棚も設置している。価格帯は日本と比べてプラス20%程度以内に設定した。
売り場総面積は約110坪。イベントスペースや水道設備もあるサロンスペースと合わせると140坪になり、5000スクエアフィート近くに300を越えるブランド5000点をそろえ、「最終的には1万点程度まで扱いたい」とする。「ソフィーナ プリマヴィスタAnge」「チャコット」「DAZZSHOP」「フローフシ」「シェルクルール」など、香港初進出のアイテムも80ブランドあり、ほぼ全ての商品のテスターを置いて自由に試せることも日本と同じ特徴だ。「日本の人気化粧品が分かるランキング」コーナーも約1カ月に1回刷新を検討していることに加え、「日本をそのまま感じることができる」雰囲気の手書きPOPを各商品横に表示するなど、細部に至るまで日本らしさを盛り込んでいる。
営業時間は10時~22時。同社は年内に香港内に複数店舗の出店を予定している。