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キャセイ航空、シアトル線就航を発表 北米線を強化しながら成田線増便も

成田路線も増便するキャセイ

成田路線も増便するキャセイ

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 香港のフラッグシップキャリア、国泰航空(Cathay Pacific Airways)は7月23日、2019年3月31日より香港とシアトルを結ぶ路線を開設すると発表した。

 キャセイの2017年の決算は売り上げが前年同期比4.9%増の972億8,400万香港ドルだったが、純損失が12億5,900万香港ドル(同119%のマイナス)と大きな赤字を出し香港で大きな話題となった。格安航空会社(LCC)が台頭して厳しい事業環境に置かれたことと高コスト体質を要因に挙げ、企業改革計画を推進し高コスト体質を改めるとしている。

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 保有する航空機に関しては平均7.7年でボーイング777-300ER型機の53機を中心に173機を保有する。特にエアバス社の新世代中型ワイドボディー旅客機A350はA350-900型機とA350-1000型機を20機ずつ発注し、それぞれ運航が始まっている。

 ネットワークに関しては2017年以降、テルアビブ、2018年3月にはブリュッセル、4月にバルセロナ、6月にはダブリンに就航させた一方、2017年3月にリヤド線を中止にした。コペンハーゲン、ケープタウンは季節運航を実施して正規就航するかどうかの事実上のテストを行い、赤字を考慮してむやみに拡大するのではなく、需要を見極めている。

 こうしたことを背景に、キャセイはアメリカを中心とした北米路線の開拓に力を入れており、既に香港とボストン、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク(JFKとニューアーク)、サンフランシスコ、トロント、バンクーバーに就航していることに加え、9月15日にはワシントンDCにも路線が広がることが確定しており、シアトルは米で8番目、北米で10番目の都市となる。

 使用する機体はA350-900で、ビジネス、プレミアム・エコノミー、エコノミーの全クラスにWi-Fiを装備する。スケジュールは、香港発(CX858)=火・木・土・日曜の23時55分出発、シアトルには同日21時に到着、シアトル発(CX857)=月・水・金・日曜で深夜1時5分にシアトルをたち、香港には翌日早朝5時25分に到着。

 シアトルは人口約75万人で自然と気候に恵まれており、U.S. News &World Reportが2017年に発表した「アメリカの住みたい街100」では6位になるなどアメリカ国民からも人気が高い。マイクロソフト、スターバックス、アマゾン、ボーイングが生まれた街としても知られており、キャセイとしてはビジネス、レジャーの両方の需要を見込む。

  あわせて成田線を強化する。現在、毎日4便体制で運航している香港-成田線の直行便を10月28日の冬季スケジュールから5便に増やすことになった。毎日3便を就航させている羽田線と合わせると毎日8便の直行便が香港と東京の間で結ばれることになる。

 今回増便となったのは、香港発(CX526)が8時10分で成田着が13時10分。成田発(CX527)は14時20分で香港到着は18時45分になる。使用機体はA330-300型機(ビジネス39席、エコノミー223席の計262席)で、これによりインド、スリランカなどの南アジアへの乗り継ぎ利便性が向上するとしている。その一方で台北経由は冬季スケジュールから運休となることが決まった。

 香港国際空港では現在第3滑走路の整備が進められており、キャセイでは高まる航空需要に適切に対応しながら事業拡大を行っていく方針だ。