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インターコン香港の広東料理「ヤントーヒン」が刷新 新定番メニューに鹿児島食材も

改装をして生まれ変わったミシュラン中華のヤントーヒン

改装をして生まれ変わったミシュラン中華のヤントーヒン

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 香港でミシュラン2つ星に輝く、インターコンチネンタル香港内の広東料理「ヤントーヒン(欣図軒)」(TEL2313-2323)が7月19日、ホテル内で場所を移転し、空間デザインやメニューも一新した新店舗に生まれ変わった。

鹿児島食材を使ったメニューのひとつ「クリスピーロブスター 鹿児島産マンゴー添え」

 ビクトリアハーバーを目線の高さに臨む絶景に、欣図軒のテーマである「翡翠」を受け継ぎながら、香港の建築集団「CAP-ATELIER」のヘンリー・リュンさんが手掛けたもの。翡翠は中国では清らかさのシンボルであり、翡翠の回廊は三代にわたる欣図軒の歴史がこれからも続くようにという願いを込めているといい、中国の家庭などで受け継がれる中国のアンティークの調度品が家族の記憶をとどめながら親から子へと受け継がれ、世代が変わるたびに新たな息吹が吹き込まれるコレクションをイメージしている。

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 入り口には翡翠の門があり、螺鈿細工をあしらった2枚のスクリーンを横に翡翠の回廊を進むと、ニューヨーク在住のアーティスト、シンイェン・ホーさんの作品である、繊細な黄金の葉があしらわれた白い花瓶のタワーが置かれている。

 ダイニングエリアは「グランド・リビング・ルーム」と名付けられ、総座席数はVIPルームも合わせて160席。宝石箱の絹の中敷きのようにシルクスクリーンを掛けた。手織りのシルクスクリーンには蘇州刺しゅうによって春のマグノリア、夏のボタン、秋のバラ、冬の菊と、四季の花々が施され、ビクトリアハーバーに浮かび上がるように飾られている。

 劉耀輝総料理長は1984年のオープン以来30年以上同店での道のりを歩み、伝統の中国料理に旬の高級食材を盛り込み、イノベーティブな創作料理を生み出してきた。今回のリニューアルに合わせて新しいメニューを開発し、ロブスターの蒸しギョーザに欣図軒特製のXO醤(じゃん)を添えて、ロブスターとカブのパイ、ロブスターとアボカドのタルト ポルトガルソースの3種の味を楽しむ「ロブスタートリオ」や「蒸したダックレバー かに肉とかにみそ卵白添え」なども登場。加えて、鹿児島食材が定番としてレギュラーメニューにも加わることになり、「鹿児島産和牛と白キクラゲ さんしょうの炒めもの」「鹿児島産豚のナスとニンニク炒め」「クリスピーロブスター 鹿児島産マンゴー添え」なども提供する。劉料理長は4月に鹿児島を訪れ、チャンピョン牛に輝いた鹿児島の和牛や黒酢畑、マンゴー農園など実際に食材を吟味して、今回のリニューアルに向け新メニューとして準備を重ねてきた。

 リニューアルのもう一つの注目は中国茶へのこだわり。香港初のティーソムリエであり、広東料理と中国茶の理想的なペアリングに精通している呉志泉さんが希少な茶葉を使い、中国茶をゲストにサーブする。呉さんは毎年雲南省を訪れて樹齢100年以上の古樹からとれる茶葉などをキュレーションしている。呉さんの目で選ばれたお茶はこれまでにも紹介されてきたが、今回から新たにティーセレモニーが加わり、トロリーで運ばれた茶具にチベットの氷河からとれるミネラルウオーター「Tibet5100」を注ぎ、炭で温めながらお茶を作る。特級鉄観音や30年熟成普?茶などのティーセレクションから提供する。

 営業時間は、ランチ=12時~14時30分(月曜~土曜)、11時30分~15時(日曜・祝日)。ディナー=18時~23時。

 普●=さんずいに耳。