山形県と宮城県は11月27日、尖沙咀の焼き肉店「和牛焼肉 純」で地元メディア関係者などを集め、香港地上波の旅行番組「GO!JAPANTV」で放送される最新シリーズ「宮城・山形 名肉爆食紀行」の放送に合わせ、両県のブランド肉を試食するイベントを開いた。
香港は世界で一番和牛を日本から輸入していて輸出量全体の約四分の一を占める。香港では現在、「総称山形牛」「仙台牛」「仙台黒毛和牛」の3ブランドが正規流通している。しかし九州などと比べて頭数が少ないため輸出に回らないブランド肉があり、山形県では日本三大和牛の「米沢牛」や「尾花沢牛」、宮城県では「蔵王爽清牛」や「三陸金華和牛」など希少産地ブランド和牛があふれていることに目を付け、「現地に行かなければ味わえない肉」を切り口に観光の切り口に結び付けようと試みた。
東北の和牛は肥育期間が長いのも特徴の一つで、「肉のきめが細かく、口当たりが良く、軟らかで、まろやかな風味と豊かな肉汁」に人気が集まる。寒暖差の大きい風土の中で育まれたきめ細やかなサシが特徴だ。軟らかさや甘さ、口融けの良い脂にあるといわれているが、肉のキメ、シマリに優れているうえ、「なめらかな脂に独特のおいしさが凝縮され甘みもある」米沢牛はステーキで、「肉が軟らかく、色つやが良く和牛独特の甘い風味を醸し出すのが特徴」の尾花沢牛はラーメンにのせて、宮城県の登米では仙台牛すしで食べる店があるなど食べ方も提案する。
番組は30分番組で、12月2日から3週にわたってViuTV99チャンネルで11時30分から放送し、今月号と来月号の雑誌「GO!JAPAN Magazine」でも牛と豚をテーマに特集を展開している。