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香港アートフェスティバル予約開始に 「N響」も来港決定

NHKSOconcertRFH_19©Belinda Lawley

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 2019年2月21日から毎年恒例の「第47愛香港芸術節(香港アートフェスティバル)」が開催される。12月8日、チケットの販売が始まった。

 開催期間は、31日間を予定。昨年と同じであるものの、演目数は前年の130から166と大幅に増えた。毎年3月下旬に開催される「アートバーゼル」も香港ですっかり定着した感があるが、香港の芸術を引っ張ってきた存在であるアートフェスには香港内外の注目も集まる。特にこのアートフェスは世界でも人気の演目を数多く呼んできたことが約半世紀にわたって支持されてきた理由である。

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 2019年の予算は昨年より1,100万ドル多い1億3,600万香港ドル。スポンサーと寄付によるものが4,488万香港ドルと全体の33%を占め、チケット販売が全体の28%、3,808万香港ドルとこの2つで全体の約6割を占める。康楽及文化事務署(LCSD)を通じた補助金が13%の1,768万香港ドル、その他が20%の2,720万香港ドルなどとなっている。2019年の会場は文化中心(Cultural Centre)など15カ所、出演者と裏方を含めたスタッフ総数は約1700人、チケットの販売予定枚数2715枚増の10万9,202枚と年々規模が大きくなっているのがデータからも分かる。

 注目のプログラムは、音楽では2月28日に日本が誇るオーケストラNHK交響楽団が文化中心音楽庁(Cultural Centre Concert Hall)で演奏を行う。指揮を行うのは2015年にN響の首席指揮者を務めているエストニア出身のアメリカ人パーヴォ・ヤルヴィさん。2018年は弟のクリスチャン・ヤルヴィがロシア国立交響楽団を率いて、このアートフェスで演奏しており、ヤルヴィ兄弟が2年続けてタクトを振ることになった。コンサートでは、武満徹さんが作曲した曲のほか、セルゲイ・プロコフィエフの交響曲第6番などを演奏予定。中国人ピアニスト、左章さんがゲストとして参加する予定。

 「Madame White Snake(白蛇傳)」は、2011年にピューリッツァー賞の音楽部門で初めて北京生まれの中国人作曲家、周龍さんが受賞したオペラだ。中国人作曲家によるオペラだが京劇などではなく、基本的には西洋スタイルの音楽の一般的なオペラ。もちろん、その中にも中華オペラの要素は含まれている。恋愛の話で、裏切りがあるなど人の心の動きも丹念に描いている。

 ベルギーの劇団「Ontroerend Goed」による舞台「£¥€$(Lies)(金銭世界)」は、世界の金融機関によるマネーゲームや世界の1%の人に世界中の富の多くが集まっている現状などを、カジノでギャンブルする人の人間模様を通して描いた作品だ。

 今回からは、中環(Central)に完成した新施設「大館(Tai Kwun)と提携して「香港芸術節@大館(HK Arts Festival @ Tai Kwun)」を開催する。具体的には、週末に屋外でワークショップ、上映会、ダンスバトルなどの企画を行い、全て無料で行う予定だ。

 チケットはURBTIX各店、HK Ticketing各店、インターネットで販売している。チケットは3、4枚まとめて購入すると5%のディスカウント、5、6枚で10%、7枚以上で15%の割引価格で購入できる。アートフェス主催者によるチケットの半数近くが前売りで完売すると予想しており、早めの購入を呼び掛けている。3月23日まで。