尖沙咀(Tsim Sha Tsui)の「1881公館(House 1881)」(Main Bldg, 1881 Heritage, 2A Canton Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong)で現在、日本のアニメ製作所スタジオジブリの世界に触れられる数々のアトラクションを用意したイベント「Ghibli Experiential Zone」が開催されている。
1881公館(House 1881)内の中庭には ジブリキャラクターに刈られた草木が
「1881公館(House 1881)」は旧水警総部(Former Marine Police Headquarters=水上警察署の本部)だった法定古蹟にも指定されている建築物群の本館ビルで、5月に新しいリース先である保険会社「富衛集団(FWD Group)」の下でかつての「海利公館(Hullett House)」から生まれ変わったばかり。名所全体「1881(1881 Herigate)」は変らず「長江実業集団(CK Asset Holdings)の運営の下、営業を続けている。
今回のイベントは「富衛集団(FWD Group)」がタイトルスポンサーを務めるスタジオジブリの大型展示「The World of Studio Ghibli’s Animation」に先駆け、同社が仕掛けた前イベントで4つの体験ができるようになっている。1つ目は尖沙咀(Tsim Sha Tsui)の繁華街の雑踏からしばし休息ができる場所として人気の「1881公館(House 1881)」内の中庭で、樹木を『魔女の宅急便』のジジや『千と千尋の神隠し』のカオナシ、『天空の城ラピュタ』のロボット兵などの人気キャラクターに立体的に刈り込んだインスタレーションを展示している。来場者は人気キャラクターにかたどられたトピアリーとの記念撮影を楽しめる。
2つ目は同施設内でコロニアル香港を感じながら一息つける場所として人気の「Cafe Parlour」で提供中のジブリテーマのアフタヌーンティー(2人用=650香港ドル)だ。英国式の3段トレイで提供するフォアグラムースタルタル、ミニロブスターパン、抹茶味のオペラケーキ、スコーンなどのスイーツとオードブルがジブリの人気キャラクターの形となって提供したり、描いたりしている。
今回のイベントの目玉とも言えるのが、7月20日から同館2階で開催予定の『かぐや姫の物語』の原画展。ジブリの世界の創造的プロセスを、原画を通して学べる機会となる。ジブリ「ガチャガチャ」もあり、ジブリキャラクターの指人形などが入ったカプセルが出てくるマシンを設置し、イベントの記念品として持ち帰ることができる。
「富衛集団(FWD Group)」CEOの柳志堅さんは「1881公館(House 1881)」は香港の成長を何年にもわたり目撃してきた重要な文化的ランドマーク。このような場所でジブリの世界を体験できるイベントを行うことで、ここを訪れる香港内外の皆さんに香港のダイナミックの歴史を垣間見てもらいながら、新鮮で、意義のある多様な体験を届けられることを願っている」とコメントを寄せる。
8月3日から九龍湾で開催されるメイン展示「The World of Studio Ghibili’s Animation」の先駆けとして開催中の同イベントは8月31日までの開催。入場無料。